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マーベルドラマ「ロキ」は犯罪スリラー、ただし「そうとは思われないかも」

ロキ
(C)2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズは、2021年1月に始動し、6月に早くも3作品目を迎える。「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に続くのは、トム・ヒドルストンがソーの弟、“悪戯の神”を再演するロキだ。2021年6月11日(金)より日米同時配信となる。

待望の配信開始が少しずつ近づく中、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長による過去のコメントが改めて注目を集めている。「ワンダヴィジョン」がスタートしたばかりの2021年1月、ファイギ社長は米IMDbにて「ロキ」についてこう語っていたのだ。

「『ワンダヴィジョン』はモノクロで、昔懐かしい画面比率だから非常に分かりやすいのですが、どのシリーズも創造的に振り切ることを大切にしています。マーベル・スタジオの映画とテレビ、どちらも同じです。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は大スケールのバディ・アクションですし、『ロキ』のことはあまり言っていませんが、魅力的で風変わりな作品。私たちは“犯罪スリラー”と呼んでいます。そういうふうには思われないかもしれないですが。」

「ロキ」が描くのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降の物語。過去の世界でアベンジャーズに捕縛されたロキは、ひょんなことから四次元キューブを手に入れて逃走を図った。しかしロキは、“時間の流れを守る”という謎の組織TVA(Time Variance Authority)に再び捕まってしまった模様。組織の指示を受けて、ロキは自分が改変した現実を元に戻す任務に挑むことになる。

こうしたあらすじからは、本作がどのように“犯罪スリラー”なのかは分からない。むろん、それゆえにファイギ社長は「そういうふうには思われないかもしれない」と述べているのだろう。しかし、思えば「ワンダヴィジョン」も“シットコム”という皮を被った喪失をめぐる人間ドラマだったし、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」も“大スケールのバディ・アクション”ながら当初は想像さえしなかったような骨太の社会派作品として展開している。そもそも近年のMCU作品は、“スーパーヒーローもの”に別のジャンルを掛け合わせる試みを継続してきた。「ロキ」の場合も、いかなる形で“犯罪スリラー”らしさが表面化してくるのかがポイントとなるだろう。

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Source: IMDb

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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