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マーベル「ロキ」、『イングロリアス・バスターズ』『ブレードランナー』からの影響あり ─ スピルバーグ作品、恋愛映画からも

ロキ
(C)2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新ドラマ「ロキ」では、トム・ヒドルストン演じるロキが時空間を渡り歩く。これまでに公開された映像から察するに、SF、スリラー、コメディ…様々なジャンルが入り混じった感のある本シリーズだが、実際に様々な作品から影響を受けているという。

このたび、「ロキ」でヘッドライターを務めるマイケル・ウォルドロンが、米Vanity Fairのインタビューで創作の裏話を披露。ここで話題の一つとなったのが、「ロキ」を執筆するにあたって参考にした作品だ。「最初は、『リック・アンド・モーティ』のような感性を持っていたんです」と語るウォルドロンは、自らが製作を務めるカートゥーンネットワークのSFタイムトラベルアニメを着想元として挙げた。

「リック・アンド・モーティ」は、SF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのパロディ作品として知られ、天才老科学者と14歳の孫がパラレルワールドを行き来する冒険ストーリー。まさに「ロキ」が題材とする内容と重なっている。しかし、ウォルドロンは「再調整しなければいけなかった」とも説明しており、同アニメから全部が全部を応用したわけではなかったようだ。「僕は22分間のアニメを書いているわけはないので」。

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次にウォルドロンが挙げたのは、クエンティン・タランティーノ監督による2009年の映画『イングロリアス・バスターズ』。タランティーノ監督といえば、時空間を巧みに操る演出を多用することで知られるが、同作が「ロキ」に与えた影響は、どうやら時空間の演出に関することではなかった模様。「クエンティン・タランティーノ監督の映画は観ました」と話すウォルドロンは、『イングロリアス・バスターズ』を「長回しの会話シーンや緊張感を堪能できる映画」として参考にしたという。

このほか「ロキ」の着想作品として、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』(1982)、スティーブン・スピルバーグ監督の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)、リチャード・リンクレイター監督の『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(1995)が列挙されている。独特なアンドロイド世界を描いた『ブレードランナー』、警察と犯罪者の追跡劇を描いた『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、作風から察するに「ロキ」との繋がりを連想できるが、列車内で知り合った男女の恋模様を描く『ビフォア・サンライズ』からはいかにインスパイアされているのか。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギはヒドルストン演じるロキと、オーウェン・ウィルソン演じるTVAの捜査官メビウスが「MCUで最も人気なコンビになる」と予告しているが、『ビフォア・サンライズ』からの影響がふたりの関係性に表れていたりして…?

Source: Vanity Fair,TV Insider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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