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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』の決戦は「ロキ」ヴィランによって「企てられた」ものだった、監督が持論

アベンジャーズ/エンドゲーム
© 2019 MARVEL

これまで様々な出来事が描かれてきたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のなかでも、ひとつの大きな区切りを迎えたのが『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)だ。横柄な平和思想を振りかざし、生命の半分を消滅させることを企てたサノスを相手に、アベンジャーズはまさに決死の戦いを繰り広げた。こうしたMCUでの出来事全てについて、ドラマ「ロキ」(2021)で監督を務めたケイト・ヘロンによれば、最終話に登場した黒幕によって「前もって決められたことだった」という。

この記事には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』「ロキ」のネタバレが含まれています。

ロキ
(C)2021 Marvel

「ロキ」最終話では、時の終わり「シタデル」に向かったロキとシルヴィがついに黒幕と対峙。そこに現れたのは、『アントマン』シリーズ第3作『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア(原題)』のメイン・ヴィラン、カーンとして出演することが伝えられていたジョナサン・メジャーズの姿だったが、劇中でメジャースが演じたキャラクターはカーンではなく「在り続ける者(He Who Remains)」と呼ばれていた。“在り続ける者”は、マルチバース同士の争いを避けるために神聖時系列を「シタデル」から治めており、あくまでその目的は起こりうる最悪の事態を回避することであった。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではMCU史上最大の戦いが繰り広げられ、世界は混乱と破壊に包まれた。“在り続ける者”によれば、このサノスとの戦いも起こるべくして起こったものとなるが、制作側はどのような見解を持っているのだろうか。「ロキ」で企画・監督を務めたケイト・ヘロンが米The Directにて持論を述べている。

「私たちの作品に基づけば、彼(在り続ける者)は“俺が道を敷いてやったんだ。お前らは歩いただけ”って言っているわけです。理論的には、彼が全て台本を書いていたということでしょうね。全ては、このひとりのキャラクターによって前もって決められたことだったんです。この時まで、(MCUの)キャラクターたちには自由意志というものがあったと信じてきたとしてもです。

サノスに大敗を喫したアベンジャーズは、ピム粒子によるタイムトラベル作戦により見事サノス打倒に成功した。サノスに勝利する道は「1,400万605分の1」しかないと言い切っていたドクター・ストレンジの姿も印象的であったこの戦いも全て、やはり必然的に起こっていたということだ。戦いの最中も、“在り続ける者”が定めた世界線から分岐して発生した出来事はTVAによって剪定されていたわけだが、“在り続ける者”が亡くなった今、マルチバースを管理する者が不在となり、まさしく何が起きてもおかしくない状況となってしまった。

ヘロン監督は「これから何が起こるのかは私も知りません」と話しているが、“在り続ける者”は「もし自分を殺せば別世界のより邪悪な変異体たちが解き放たれてしまう」と警告していた。今後のMCUでは、戦いのステージが単一ユニバース内からマルチバース間にシフトしていくことになりそうだが、その先触れは2021年8月11日に配信開始となる「ホワット・イフ…?」でみられるかもしれない。同作で製作総指揮を務めるブラッド・ウィンダーバウムは、「この作品が『ロキ』のちょうど後に選ばれたのは、偶然ではありません。マルチバースは、どの潜在的な方向にも起こるものとなってしまいました」と語っていた。「『ホワット・イフ…?』は、それを掘り下げていくのです」。

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Source: The Direct,Deadline

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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