「ロキ」キー・ホイ・クァン、O.B.は『グーニーズ』データの変異体だと思いながら演じていた

映画『グーニーズ』(1985)のファンがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ロキ」シーズン2に登場するO.B.(ウロボロス)を見たら、きっとこう思うことだろう。データじゃないか。
データとは、O.B.役のキー・ホイ・クァンが演じた『グーニーズ』のキャラクター。くすんだカーキ色の服に付けたワッペン、ガジェット好き、早口なところなど、O.B.はまるでデータがそのまま大人になったかのようだ。

実はキー・ホイ・クァン、O.B.をデータの変異体だと思って演じていたのだという。「ロキ」で描かれる変異体とは、簡単に言えば別の世界に存在する自分のこと。米Varietyでは、クァンがO.B.を演じる際に意識していた心構えを明かしている。
「僕のところに来てくださったファンからは、“『グーニーズ2』はありますか?”と一番聞かれました。“大人になったデータは何をしているの?”とも。このウロボロスというキャラクターは、その答えのようなものです。僕は彼をデータの変異体と捉えていました。」
「興味深いこともあった」という。データといえば『007』に登場する主人公のスパイ、ジェームズ・ボンドが大好きで、『グーニーズ』劇中では『007』のテーマ曲と共にボンドさながらのクールな登場を決めるシーンもある。クァンは、「ロキ」撮影中に遭遇した不思議な出来事を振り返る。
「撮影初日、髪もメイクも済ませて、セットに行ったら、そこにはパインウッドスタジオで二番目に大きなステージの上に素晴らしいセットが用意されていました。見上げると、ステージの名前が“ロジャー・ムーア”(3代目ボンド俳優)だった。ご存知の通り、データはジェームズ・ボンドが大好きです。『007』にはとてつもない影響を受けていたキャラクターですからね。このキャラクターとデータの間に宇宙的なつながりのようなものを感じてしまいました。彼を演じられたのは最高の経験の一つでした。」
『グーニーズ』つながりで言えば、もう一つある。同作で共演したチャンク役のジェフ・コーエンは子役を引退し、芸能専門の弁護士となった。クァンもクライアントのひとりで、「ロキ」シーズン2への出演時も仕事を任された。クァンいわく、コーエンは口外厳禁だった「ロキ」出演を最初から知る数少ないひとりだったという。
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O.B.の今後について、クァンはマーベル・スタジオと「何も話していない」とのこと。「O.B.を演じるのが大好き」だといい、今後の再登場にも期待を寄せている。「ファンの皆さんもO.B.のことを気に入ってくれると嬉しいです。MCUの映画やドラマでもっと彼のことが見てみたいですから」。
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Source:Variety