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『ロード・オブ・ザ・リング』、マーベルやスター・ウォーズ並の大規模シリーズ展開の可能性 ─ 新たな映画やテーマパークも実現可能

ロード・オブ・ザ・リング
© Warner Bros. Entertainment Inc. The Lord of the Rings, the characters, names and places therein are trademarks of The Saul Zaentz Co., d/b/a Tolkien Enterprises under license to New Line Productions, Inc.

『ロード・オブ・ザ・リング』が、マーベルや『スター・ウォーズ』に匹敵する大規模なシリーズになるかもしれない。権利関係者が、今後のシリーズ拡大の可能性を示唆している。

2022年8月、J・R・R・トールキンの『指輪物語』の知的財産権を、スウェーデンのゲーム開発会社エンブレーサーが獲得した。これによって同社は『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』に関する映画、ビデオゲーム、ボードゲーム、商品化、テーマパーク、舞台制作の権利、そしてトールキン財団とハーパーコリンズから許諾を得た中つ国関連文学作品の追加提案権を保有することとなった。この大型契約は、Amazonシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」がスタートする数週間前という好タイミングで成立した。

Deadlineのレポートよると、エンブレーサーへ仲介を行ったACFインベストメント・バンクのCEOトーマス・デイはフランス・カンヌのMIPCOM(世界最大級のコンテンツ見本市)の基調講演にて、『指輪物語』を「地球上に存在する6つの大規模な知的財産」の内の1つだと述べ、それがいかに大きな可能性を秘めているかを語っている。

この資産には、(マーベルや『スター・ウォーズ』の)規模に到達する能力があると思います。これが可能な限り野心的になれるという信念を、誰かが持つ必要がありました。」

また、エンブレーサーのCEOは「グループ内に1万人の開発者がいるということは、将来的に知的財産を使って何ができるかを考えているということであり、これは我々にとって価値のあることです」とコメント。過去にNetflixが『ロード・オブ・ザ・リング』ドラマ版の企画を売り込んだ際、マーベルの手法をとってトールキン財団を怖気づかせたという逸話があるが、同社のプロジェクトが進めば、いつか本当にマーベル規模のシリーズになりそうだ。

今後どのプロジェクトから始動するかは注視したいところだが、8月に発表されたプレスリリースでは「ガンダルフ、アラゴルン、ゴラム、ガラドリエル、エオウィン、その他のキャラクター」が登場する映画の可能性に触れられている。さらに、「マーチャンダイズやその他の体験を通じて、ファンがこの架空の世界に触れる新しい機会を継続的に提供する」とのことだ。

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Source:Deadline,Embracer

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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