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ジョージ・ルーカス『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でルークを退場させるつもりだった ― マーク・ハミル、以前のアイデアを代弁

©THE RIVER

スター・ウォーズ』シリーズの創造主ジョージ・ルーカスは、ウォルト・ディズニーによってルーカスフィルムが買収される以前から、『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)より未来の物語を構想していたことで知られている。しかし『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に始まった現行3部作はルーカスのアイデアとは異なるものとなり、現在は各作品のクリエイターに多くが委ねられているようだ。

ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは、かつてルーカスが思い描いていた『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のアイデアを一部明かしている。ルーカスは、シリーズのヒーローであるルークを『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で退場させるつもりだったようだ。

注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレが含まれています。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

ジョージ・ルーカスの構想した『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

ジョージは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のラストまでルークを殺すつもりじゃなかったんですよね。彼がレイアを特訓した後のことです。(『最後のジェダイ』で)実現しなかったストーリーですよ。」

ハミルがこう述べたのは、米IGNによるインタビューの途中だったという。
『最後のジェダイ』でルークはレイアではなくレイを訓練し、最後にはレジスタンスをファースト・オーダーから守るため、カイロ・レンとの戦いで命を燃やす。しかしルークはカイロ・レンに敗れたのではなく、惑星オクトーでその力を使い切ったのだった。
ライアン・ジョンソン監督が描いたのは、ルークというジェダイを伝説として完成させる、そして銀河にあまねく希望の“火花”とする物語だ。しかしルーカスが構想していたのは、もっとスカイウォーカー兄妹にフォーカスを絞ったストーリーだったのだろうか。

「ジョージは(エピソード7~9)全体の物語を考えていました。細かい部分まではなかったにせよ、(3部作が)向かっていく大きな方向性はあったんです。」

ハミルによれば、ルーカスは『ジェダイの帰還』を執筆する以前、エピソード7~9のそれぞれ12ページにわたるあらすじを完成させていたという。しかしルーカスによるエピソード7以降のアイデアは複数存在し、それらは互いに矛盾してもいたようだ。おそらく創造主ルーカスの中にも、これぞ決定版と呼ぶにふさわしいプロットはなかったとみられる。
では、「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のラストまでルークを殺すつもりじゃなかった」というアイデアはどの段階で思い描かれていたのだろう。さすがのルーカスにも、ルークがレイアを訓練するというストーリーを60代のマーク・ハミルとキャリー・フィッシャーに演じさせるつもりはなかったのではないか……。

2012年、ディズニーがルーカスフィルムを買収して『スター・ウォーズ』シリーズの再開を決定した際、ルーカスはエピソード7以降の草案を新たに書き下ろしている。しかしルーカスフィルムはこれを採用せず、『エピソード5/帝国の逆襲』(1980)を執筆したローレンス・カスダンと、新監督のJ・J・エイブラムスによるストーリーにゴーサインを出した。
のちにルーカスは「子供たちを奴隷業者に売ってしまった」と述べ、『フォースの覚醒』について「彼らはレトロな映画を作りたかったんです。僕は好きじゃない」と辛辣な言葉を口にしている

ちなみにエイブラムスは、『フォースの覚醒』に始まった3部作について、エピソード8, 9の脚本草案もそれぞれ執筆していたとされる。しかし『最後のジェダイ』のジョンソン監督はエイブラムスによる草案を一切使用せず、ハミルによれば、エイブラムスが『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で当初のアイデアを使うかどうかもわからないそうだ。

ともあれルーカスの構想とは異なり、ルークは『最後のジェダイ』で一旦退場することになった。しかしルーカス自身は、そうした結果とは関係なく『最後のジェダイ』という映画を大変気に入ったようである。作品の鑑賞後、彼は「素晴らしい出来」だったと述べてジョンソン監督に賛辞の言葉を送っていたというのだ。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』MovieNEXは2018年4月25日発売。なお『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日に米国公開予定だ。

Source: IGN

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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