ルーカスフィルム、『スター・ウォーズ』ファンの意見は気にしている ─ キャスリーン・ケネディ社長が明言

「それはないですね、まったく。」
賛否を生んだ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のへのファン批判が、『スカイウォーカーの夜明け』の構想に影響を与えるか、と尋ねられたときの、J・J・エイブラムス監督の回答である。『フォースの覚醒』(2015)で新たなサーガの先頭に立ったJ・Jは、「僕が早くにわかったのは、『スター・ウォーズ』には熱狂的かつ主張の激しいファンが数多くいるってことです。みなさんがそれぞれの意見をたくさん持ってますよね」と達観していた。
また、『最後のジェダイ』脚本・監督のライアン・ジョンソンには今後新たな3部作を手掛ける予定もあるが、やはり批判が製作に影響するかと聞かれて「そんなことはないですね。『スター・ウォーズ』は何をやっても大きな声が聞こえるものですから」と答えている。
これらとやや反するようにして、『スカイウォーカーの夜明け』でサーガに区切りをつけようという頃、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディは、ファンの声に耳を傾けていると米The Los Angeles Timesに発言している。例えば、アニメ「クローン・ウォーズ」シリーズの復活はファンの嘆願を考慮して決定されたということだ。「そういう声は全部、意思決定の際に活かされています」、と。もちろん、物語の中身を作るJ・Jやライアンと、全体の方針を決めるキャスリーンでは立場が異なるため、それぞれ切り離して受け止める必要はある。
この度のキャスリーンの発言は、『スカイウォーカーの夜明け』後のスター・ウォーズ映画への計画を尋ねられた中でのもの。新たな方針策定にあたっては、ファンの声を無視するはずもないだろう。「無知はなく、知識がある」とは、ジェダイ・コードの教えである。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開。
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Source:The Los Angeles Times