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『M3GAN/ミーガン』幻の別エンディングがあった ─ 「現実的な理由で実現できなかった」

『M3GAN/ミーガン』
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この記事には、『M3GAN/ミーガン』のネタバレが含まれています。

物語の終盤では、ついにミーガンの恐怖を目の当たりにしたケイディが、昔ジェマが作った大型ロボット・ブルースを起動し、ミーガンを真っ二つに引き裂く。ミーガンは上半身のみでケイディ&ジェマに襲いかかるが、最終的にケイディが工具を使って中央処理チップを破壊し、ミーガンを制止する。その後、ジェマの家に警察が到着して一件落着……と思いきや、ジェマのホームデバイスが不気味に動き、ミーガンがまだ居ることをほのめかすところで幕切れとなる。

Varietyのインタビューにて、これとは別のエンディング案があったことを明かしたジェラード・ジョンストーン監督。「ブルースとの戦いがもう1つあった」と述べ、その内容を次のように語っている。

「彼ら(ジェマ&ケイディ)は大きな戦いがあった作業場を出ると、『カチャン!』という音が聞こえます。ブルースの頭部が投げられた音です。そして煙に包まれたドアの向こうから、ミーガンの実体なき胴体が現れる。そしてブルースが彼女を後ろから抱きかかえて、ドスンドスンと廊下を歩くのです。」

このアイデアについて「素晴らしかったし、本当に気に入ってた」と語るジョンストーン監督だが、「現実的な理由で実現できなかった」という。

「このバージョンを撮ろうとしたのですが、物理的に上手くいきませんでした。ロジスティクス的な問題です。だから結局、現在のバージョンになったんです。でも(当初のエンディングは)クールなアイデアではあったけれど、僕は現在のバージョンが大好きです。ケイディをより興味深いキャラクターにすることができましたからね。」

確かに、劇中ラストでブルースが再登場するシーンは大きな盛り上がりを見せたため、当初のアイデアが採用されていたら「クール」な仕上がりとなっただろう。しかし、AI人形と異常な絆を築いたケイディが、テクノロジーに頼らず自らの手で暴走を止める、という最終版のエンディングは、より作品のテーマに沿った明快な決着になったのではないだろうか。

なお『ミーガン』は、続編『M3GAN 2.0(原題)』が2025年1月17日に米国公開予定と伝えられている。ジェマ役のアリソン・ウィリアムズ、ケイディ役のヴァイオレット・マッグロウが続投し、監督のジェラルド・ジョンストン、脚本のアケラ・クーパーも復帰。プロデューサーにはジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラムのほか、ジェマ役のウィリアムズも名を連ねている。

Source:Variety

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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