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ファルコン役アンソニー・マッキー「キャプテン・アメリカを全員の象徴に」 ─ 『アベンジャーズ/エンドゲーム』後、盾継承への意気込み語る

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48469219356/ Remixed by THE RIVER

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題:The Falcon and the Winter Soldier)」は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にとって非常に重要な作品だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界を舞台とする本作で描かれるのは、MCU屈指のヒーロー、キャプテン・アメリカの“継承”が描かれるのである。厳密に言えば、“盾”の継承なのだが。

Shadow and Actにて、アンソニーは、キャプテン・アメリカの盾を受け取ること、自分が操ることの責任についての意気込みを語っている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

アベンジャーズ/エンドゲーム
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ⒸMarvel Studios 2019

『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラスト、サノスを倒したあとに全ての任務を終えたスティーブ・ロジャースは、キャプテン・アメリカとしての役目から離れた。そして、別の世界線に移って自分自身の望む生活を送ったスティーブは、年老いた姿で現代に戻ってきたのだ。その時、キャプテン・アメリカの象徴である盾はサム・ウィルソン/ファルコンに託されたのである。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」が“盾の継承”を大きなテーマとしていることをすでに認めている。「それからサムはどうするのか、あの出来事がサム・ウィルソンと盾にどんな意味を持つのか」を描き、「(盾を受け取る)大きな責任にフォーカスを当てる」作品になると明言されているのだ。このたびアンソニーは、そんな物語を通じて、自らが体現したいものを明らかにしたのである。

「黒人の男がキャプテン・アメリカになる、というのは畏れ多いことです。今のアメリカでは、僕の顔が“私たち”を代表することを受け入れてもらいやすいと思うから。ひとつの国として、(アメリカは)まさに“人種のるつぼ”ですよ。アメリカ人というものに、決まった見た目も、雰囲気も、型もない。僕たち全員がアメリカ人です。だから、僕のキャプテン・アメリカは特定のグループじゃなく、全員の象徴にしたいですね。」

ここでアンソニーが述べていることが実現されれば、サム・ウィルソンはきっと“アメリカ人”という括りさえも超え、世界中の観客と通じ合うキャラクターになることだろう。マーベル・スタジオが『ブラックパンサー』(2018)以降に試みている多様性への取り組みを鑑みれば、もはや国に縛られず、あらゆる民族や人種を代表することこそ、新時代のキャプテン・アメリカにふさわしいという考え方も十分にありうるのだ。

一方、本作でサムが“キャプテン・アメリカ”という名前そのものを継ぐことはなさそうだ、というところに留意しておきたい。以前アンソニーは「僕はファルコンだし、これからもずっとファルコン」と述べ、“2代目”の襲名に消極的な姿勢を見せていたのだ。ただしドラマには、コミックでキャプテン・アメリカをうらやみ「USエージェント」を名乗ったジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)も登場する。不在のキャップをめぐる物語が、バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)を交えつつ深められることはおおよそ間違いない。

既報によると、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではサム・ウィルソン/ファルコンとバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーがチームを組み、世界規模の冒険に繰り出すことになる。アンソニーいわく、「サム・ウィルソンのことも、バッキー・バーンズのことも、個人として、また人間として深く知ることができる」物語になっているとのこと。「それから、彼らの考えや思いについても知っていただけます」

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題:The Falcon and the Winter Soldier)」はDisney+にて2020年8月米国配信予定。

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Source: Shadow and Act

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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