『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』アンソニー・マッキー、名優ハリソン・フォードの言葉に感謝 ─ 「彼のおかげで全員の足並みが揃った」

名優ハリソン・フォードが、映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参戦する。故ウィリアム・ハートからサディアス・ロス役を引き継ぎ、しかもレッドハルクを演じるためモーションキャプチャーにも挑戦したのだ。
新キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソン役のアンソニー・マッキーは、初めてハリウッドの大作映画で主演を務める。米The Playlistのポッドキャストにて、マッキーが「これはハリソン・フォードの本質と素晴らしさを表している話なんですが」と前置きし、撮影セットでのエピソードを語っている。
「彼(フォード)は撮影現場に着くと、僕を脇に呼んで言ったんですよ。“やあ、坊や”って。僕は46歳ですよ(笑)。彼が言ったのは、“これは君の映画だ。僕は君をサポートするために、そして映画が公開された後、みんなが君の名前を知るときのために来たんだ”と。彼ほどのレベルで、彼ほどの仕事をしている人でそんなことはする人はいませんよ。だけど彼は、セットに来た初日から撮影の最終日まで、僕をナンバーワンとして扱ってくれました。僕にセットを任せてくれて、毎日僕の横を歩き、人と同じように敬意を示してくれました。」
60年近くの長いキャリアで、『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』シリーズなど多数の映画に出演し、82歳になった今も精力的に活動するフォード。時代が変化するなかで新しいことに取り組むことの大切さを語ってもいたが、最前線を走るキャスト・スタッフにはとりわけ大きな敬意を払っているようだ。
マッキーは、「彼はハリソン・フォードだから、“邪魔だよ、俺たちにはアンソニーが必要なんだ”なんて言われることはありません。それでも、この現場では僕がナンバーワンなのだとはっきり示してくれて、そのおかげで全員の足並みが揃った。彼の振る舞い方には、本当に感謝と尊敬をしています」とも語っている。

ちなみに『キャプテン・アメリカ』シリーズでは、第2作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)に同じく名優のロバート・レッドフォードが出演。同作に主演したクリス・エヴァンスは、レッドフォードを「信じられないほど素晴らしい人だ」と称賛。「あれほどのステータスがある人と仕事をすると、ときには失望することもあります。[中略]けれども彼は、まるで新人のように準備万端でセットにやってきて、まさしくプロフェッショナルの仕事をしてくれました」と語っていた。
“最後の映画スター”ともいわれるフォード自身は、「僕には映画スターとはなにかがさっぱりわからない」と言っている。「僕は俳優で、物語を語っていて、そのために協力するチームの一員です」と。その謙虚で真摯な姿勢が、長年人々に愛され、刺激的な仕事を続けている理由なのかもしれない。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2025年2月14日(金)日米同時公開。
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Source: The Playlist