Menu
(0)

Search

『マダム・ウェブ』キャラクター予習 ─ 主人公と3人の少女、謎の男は誰?コミック設定とエピソード解説

マダム・ウェブ
© & TM 2024 MARVEL

『スパイダーマン』『ヴェノム』のソニー・ピクチャーズが放つ、マーベル初のミステリー・サスペンス『マダム・ウェブ』が、いよいよ2024年2月23日より日本公開となる。

ある日、<未来予知>能力を手にいれる主人公キャシー・ウェブ。デジャブのような奇妙なビジョンだけを頼りに、迫り来る黒いマスクの謎の男から、偶然出会った3人の少女を守るために戦う。やがて明らかになる、少女たちの“使命”とキャシーの能力の秘密。少女たちを守る先に、彼女が救うことになる“未来”の正体とは──?

マーベル初の本格ミステリー・サスペンスとされる『マダム・ウェブ』。他の関連作品を気にせず楽しめる、独立した物語になっているようだが、映画で描かれるキャラクターの原作コミック設定を知っておきたい!という方も少なくないはずだ。たとえば主人公のマダム・ウェブはスパイダーマンやヴェノムとは違い、もともと知名度が高いキャラクターというわけでもない。

本記事では『マダム・ウェブ』を120%楽しめるよう、主な登場キャラクターであるマダム・ウェブ/キャシー・ウェブほか、ジュリア・コーンウォールアーニャ・コラソンマティ・フランクリンの3人の少女、そして謎の男エゼキエル・シムズの、原作コミックにおける設定や象徴的なエピソード内容をご紹介。初の実写化でどのように描かれるか、比較しながら堪能しよう。

マダム・ウェブ/キャシー・ウェブ

原作コミックでは……盲目の老婆?予知能力を駆使してスパイダーマンを助ける

『マダム・ウェブ』マダム・ウェブ/キャシー・ウェブ
© & TM 2024 MARVEL

映画『マダム・ウェブ』の主人公キャシー・ウェブは、<未来予知>の能力を突然手に入れることになる救急救命士。3人の少女が謎の男エゼキエルに殺される未来を見たキャシーは、彼女たちを恐るべき運命から救うべく奔走する。

ポイントとなるのは、原作コミックと容姿や設定が異なっていることだ。マダム・ウェブことカサンドラ・ウェブは、コミックでは盲目の老婆として描かれている。初登場は1980年の『The Amazing Spider-Man #210』。生まれつき重症筋無力症を患っていて、亡き夫が最期に残した生命維持装置に繋がれているという設定だ。彼女は、クモ糸状に広がるケーブルを外されてしまうと、たちまち生死を脅かされるという状態だった。

彼女の初登場コミックでピーター・パーカーは、友人から“超能力者”マダム・ウェブの話を聞く。その直後にとある事件が発生すると、スパイダーマンは犯人の一人を取り逃してしまう。スパイダーマンは現場に残ったマダム・ウェブの写真を頼りに、犯人の行方の手がかりを得るために彼女のアパートへ向かう。そこに待っていたのは、いくつもの機械に繋がれたクモの巣型の装置に鎮座する盲目の老婆だった。この時スパイダーマンは、クモをモチーフにした者が自分以外にも存在していたことに初めて驚いている。

手がかりとなる写真を受け取ると、マダム・ウェブは額に当てながら持ち主の“オーラ”を感じ、持ち主が写真を手に持っていた時に置かれていた状況を透視。初めはスパイダーマンもこの奇妙な老婆のことを信用していなかったが、透視内容が理にかなっていることに気づくと、事件解決の手がかりをあれこれ尋ねるようになる。しかし、彼女の不思議な能力には限度があり、外的要因に影響されやすいため、透視した内容は保証できないという。

マダム・ウェブの透視能力は、1970年代にアメリカや日本で巻き起こった超能力ブームに影響を受けていたのかもしれない。当時といえば「スプーン曲げ」で日本でも有名な超能力者ユリ・ゲラーが絶大な人気を誇っていた頃。見知りするはずのない物事を言い当てる透視能力への人々の憧れは、マダム・ウェブ初登場時にちょうど絶頂期を迎えており、彼女はこうしたブームの中に描かれた、謎に満ちたオカルト超能力老婆のようなキャラクターだったのだ。

その後も、マダム・ウェブは主にスパイダーマンのコミックで透視能力を活かして何度か手助けを行っている。やがてスパイダーマンも、理屈を超えた彼女の力を信用するようになるが、必ず描かれるポイントが「透視には限度がある」「自身は戦闘力を持たない」ということだ。彼女は他のヒーローのように超人的な身体能力で格闘したり、空を飛んだり、ビームやミサイルを撃ったりするキャラクターではない。果たして彼女は、予知能力を駆使して、どのように3人の少女を謎の敵から守り抜くのか?というのが映画『マダム・ウェブ』の興味深い見どころになりそうで、この斬新な設定はスーパーヒーロー映画におけるゲームチェンジャーとなり得る。

おそらく彼女は、今後のSSU(『スパイダーマン』『ヴェノム』などソニー・ピクチャーズによる映画シリーズ)における超重要キャラクターになるだろう。原作コミックのように老婆としてではなく、若く健康な状態で登場するということは、映画『マダム・ウェブ』では彼女のオリジンが独自に描かれることになると予想できる。本作で予知能力者マダム・ウェブの誕生が描かれ、今後の作品では原作コミックのように歳をとった姿で再登場する可能性もありそうだ。盲目であるということや、生まれつき重症筋無力症を患っているという設定は、見たところ映画版には踏襲されていないようだが、なんらかの形で触れられるのかどうか。

演じるのはダコタ・ジョンソン。俳優ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘で、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)や『21ジャンプストリート』(2012)といった話題作に出演し、『フィフティ・シェイズ・ダーカー』シリーズでは大胆な官能シーンにも体当たりで挑んだ。

マダム・ウェブが救う3人の少女たち

マダム・ウェブ
(C) & TM 2024 MARVEL

『マダム・ウェブ』で鍵となるのは、エゼキエルに命を狙われる(と見られる)3人の少女たち。ジュリア・コーンウォール、アーニャ・コラソン、マティ・フランクリンだ。

予告編映像でもチラリと映るように、3人の少女は原作コミックでクモのヒーローとして活躍している。ここからは、彼女たちの原作コミックでの設定や、興味深いエピソードを予習していこう。

ジュリア・コーンウォール

原作コミックでは……二代目スパイダーウーマンとして活躍、念力の糸で戦う

『マダム・ウェブ』ジュリア・コーンウォール
© & TM 2024 MARVEL

ジュリア・コーンウォールは原作コミックで、主にジュリア・カーペンターの名で知られている。コーンウォール姓は彼女の旧姓だ(ちなみに、夫とは結婚後数年で離婚している)。初代スパイダーウーマン(『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』にも登場したジェシカ・ドリュー)を継ぐ二代目。初代が赤と黄色であるのに対し、ジュリアはモノトーンのコスチュームである。

そのオリジンが初めて明かされたのが、1993年の『Spider-Woman #2』だ。あるとき、政府組織による新世代スーパーヒーロー計画が発足。彼らは超人血清を製造するため、ペルーのジャングルで特別な植物やクモの毒を採集する。そこで現地のガイド役を行ったのが、ジュリアの両親であるウォルターとエリザベスだった。

ちなみに映画『マダム・ウェブ』では、主人公キャシーの母コンスタンスが、謎の男エゼキエルと共にペルーのジャングルでクモの研究調査をしていたことが明かされている。つまり映画版は、キャシーとジュリアのオリジンを独自にミックスしていると考えられる。

原作コミックの紹介を続けよう。生活に困っていたジュリアはある時、とても良い仕事があるからと組織の研究施設に連れられる。そこで運動能力の研究と騙されて参加した実験で、彼女は一方的に血清を注射されてしまう。するとジュリアにはスパイダーマン並の怪力、壁を這う能力が備わったばかりか、念力によってクモ糸状のエネルギー波を出せるようになった。

意外なことにジュリアは、いい給料をもらっているのだからと、怪しい人体実験に意を唱えるでもなく、言われるがままにコスチュームまで着させられる。組織はメディア受けが良いからと「スパイダーウーマン」のコードネームを与えるが、ジュリアの方もノリノリで「アラクネ」「アリアドネ」の名を自ら提案している。共にギリシャ神話に由来するもので、アラクネは蜘蛛に姿を変えられてしまう女性、アリアドネは糸によって英雄テセウスを迷宮で助けた女性のことだ。

コミックでは実験に参加させられ、あれよあれよと流されるがままにスーパーパワーを与えられることになった若きジュリア。映画版でも、周囲に流されがちな優柔不断な性格が描かれるかもしれない。念力によるウェブ攻撃といった独自の能力の映像化にも注目だ。ちなみにコミックでジュリアは、死にゆくマダム・ウェブから能力を授けられ、以来二代目マダム・ウェブとなっている。

演じるのはシドニー・スウィーニー。クエンティン・タランティーノ監督作の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)でマンソン・ファミリーのひとりスネーク役として出演しているほか、ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」や「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」で一躍人気者に。グレン・パウエルと共演のラブコメ映画『Anyone But You(原題)』でも大注目。今アメリカの若者が最も憧れるひとりだ。

アーニャ・コラソン

原作コミックでは……アラナやスパイダーガールとして活躍、立派なヒーローに

『マダム・ウェブ』アーニャ・コラソン
© & TM 2024 MARVEL

キャシーやジュリアと比べて、アーニャのコミック初登場は2004年と比較的新参だ。『Amazing Fantasy #1』で女子高生として登場。母親とは死別しており、父親は新聞社で記者をやっている。

学校生活ではアジア系のガールフレンドがおり、体育会系の屈強な男子生徒にも物怖じせず立ち向かう強気な性格。ある時、スパイダー・ソサエティの魔術師と「スズメバチの姉妹団」の戦闘に巻き込まれて致命傷を負うが、魔術によってクモの能力、クモのタトゥーと共に生まれ変わる。

もともと体操選手として身体能力が高かったアーニャは、犯罪捜査の情報収集組織「WEB Corps」のメンバーとしてスカウトされる。メキシコ砂漠での訓練中に亡き母の霊体と出会ったことで、魔術による能力を覚醒。昆虫のような装甲で身体を覆うヒーローに変身するようになる。この時の装甲は『仮面ライダーアマゾン』のようで、少しグロテスクだ。訓練を終えたアーニャは、母の旧姓であり、スペイン語で「クモ」を意味する「アラナ」のコードネームでのヒーロー活動を開始する。

その後の戦いで装甲を失うと、黄金色の大きなゴーグル、Tシャツ、赤いグローブにスニーカーというカジュアルな姿で活動。やがてジュリアがマダム・ウェブの能力を受け継ぐと、アーニャはジュリアのスーツを継承し、正式にスパイダーガールとなる。しかし、スパイダーガールなんて名前は陳腐だからと、引き続きアラナを名乗り続けると宣言。2010年の『Young Allies #5』で、先輩スパイダーウーマン(ジェシカ・ドリュー)に「あなたがスパイダーガールね」と呼ばれたことで、以来しばらくスパイダーガールと名乗るように。アベンジャーズやX-MENたちと組んで戦う立派なヒーローに成長し、現在はマルチバースのスパイダーマンたちによるチーム、ウェブ・ウォーリアーズの一員である。

自分よりも大きな身体の相手にも物怖じしない活発な性格を活かし、映画版ではチームを引っ張る存在となりそう。運動センスの良さや、亡き母への想いがどう描かれるかも注目だ。

演じるのはイザベラ・メルセド(以前はイザベラ・モナーの名で活動)。『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)で大作デビューを果たすと、『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』(2019)『スイートガール』(2021)といった話題作に続々抜擢。今後も『エイリアン』新作『Alinen : Romulus(原題)』や、新生DC映画第1弾『スーパーマン:レガシー(原題)』ホークガール役など、超期待の出演が続く若手最注目株だ。

マティ・フランクリン

原作コミックでは……スパイダーマン ガチ恋勢、スパイダーウーマンの名で戦う

『マダム・ウェブ』マティ・フランクリン
© & TM 2024 MARVEL

1998年のコミック『The Amazing Spider-Man #441』で本格初登場したマティは、「ギャザリング・オブ・ファイブ」と呼ばれる危険な儀式に参加したことでスーパーパワーを得たヒーロー。これは、5人の参加者がそれぞれ「パワー」「知識」「不滅」「狂気」「死」のいずれかを与えられるというもので、どれが当たるかはランダムというギャンブルである。マティは父の代わりに参加し、「パワー」を与えられ、超人的な能力と飛行の力を得た。ちなみに儀式にはマダム・ウェブも参加しており、「不滅」を得ている。

マティはかねてからスパイダーマンに強い憧れを抱いており、ピーター・パーカーが私的な事情からスパイダーマン活動を休止している間、自前のスパイダーマン・スーツで勝手にヒーローとして振る舞っていた。

しかし戦闘経験は未熟。ある時ヴィランにやられて気絶すると、駆けつけたピーターに救出される。ピーターがマスクを剥いでみると、その正体は少女だったことに仰天。目を覚ましたマティの方は、最推しのスパイダーマンを目の前にして大興奮だ。自分のパワーの根源や、憧れを大興奮で全て話し、コスチュームをピーターに授ける。

その後マティは勝手にスパイダーマンのサイドキック(相棒)を気取り、「スパイダーウーマン」としてヒーロー活動を始める。そんな15歳の少女に対し、ピーターは「君は若すぎる」とお説教すると、憧れのスパイダーマンに子供扱いされたマティは“蛙化現象”が発動。スパイダーマンへの憧憬が一気に冷めて、「私の方がパワーも優れているし、マスコミにも好かれているから、嫉妬しているんだ!」とまで言い放つ。

ところが次の瞬間、ヴィランの攻撃でビル屋上から落下したところをスパイダーマンに助けられると、今度は「私を……助けてくれた……」とウットリ。ページをめくるたびに恋模様がコロコロ変わるキャラクターだ。

特に濃ゆいのは、『Amazing Spider-Man #14』(2000)で描かれたエピソードである。相変わらず自分を子供扱いするスパイダーマンに苛立っていたマティは、ヴィランの攻撃を受けて気絶してしまう。ピーターが人工呼吸で助けようとすると目を覚まし、口づけしたままギュッと抱きつく。「マティ、何を……!」と驚くピーターに、マティは幸せそうな顔で言う。「何も言わないで!ね?わかるでしょ?私たち、こうなる運命だったんだよ?」

スパイダーマンのガチ恋勢マティは、その後行方不明になったり、薬物を投与されたりと波乱万丈。クレイヴン・ザ・ハンター復活が描かれたシリーズでは、儀式の生贄として捕えられて死亡するが、後にクローンとして復活。しかし、戦いを通じて良き友になったシルクを救うために死亡してしまう。天真爛漫なキャラクターとは裏腹に、なかなか大変な道を歩んだキャラクターだ。

映画『マダム・ウェブ』でも、気分屋でキラキラした、エネルギッシュな性格はきっと反映されるかもしれない。

演じるのはセレステ・オコナー。『ザ・スイッチ』(2020)で主人公の友人役を演じ、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)ではフィン・ウルフハード演じるトレヴァーのアルバイト仲間役で出演。その続編『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(2024)にも続投する。

エゼキエル・シムズ

原作コミックでは……敵か味方か?クモのヒーローの真実を知る謎の男

『マダム・ウェブ』エゼキエル・シムズ
© & TM 2024 MARVEL

原作コミック初登場は2001年の『Amazing Spider-Man #30』。ピーターが街で悪党と戦っていたところ、気配もなく突然ピーターの隣で壁に張り付いていた謎の男だ。後のエピソードで57歳であると判明するこの白髪の男は、いきなりスパイダーマン=ピーター・パーカーの正体を知っている。スパイダーマンは自身の正体の秘密性(シークレット・アイデンティティ)を必死で守っていたのに、なぜこの男はそれを知っているんだろう?しかし、不思議と敵意は感じない……。

エゼキエルは、俊敏な身のこなしで摩天楼をヒョイヒョイと飛んで移動する。途中で革靴が脱げて、裸足になるのが印象的だ。

彼のコミックで最も重要な描写は、ピーターにクモの能力についての真実を告げる展開だろう。この世界には人間とその他の種族を結びつける力(トーテム)が存在しており、スパイダーマンはクモのトーテムなのだという。ピーターを噛んだクモについてや、これまで闘ったヴィランたちの運命の真相を説明したエゼキエルは、クモのトーテムを何世紀にもわたって狩り続けている「インヘリター」のモールンなる存在が、ピーターを狙っていると警告する。

後のエピソードでエゼキエルは、成功した実業家であり、莫大な金を持つ大富豪であることが判明。巨大ビルの豪邸を持ち、ピーターをモールンから隠すための隔離シェルターも用意していた。ピーターはエゼキエルの説得を聞き入れず去ってしまうが、やがてモールンの襲撃を受けてボロボロに。助けを求められたエゼキエルは、一度モールンに触れられてしまっては絶対に逃れられないと残念そうに見捨ててしまう。

それから、エゼキエルはモールンと再戦し追い詰められたスパイダーマンの元に駆けつけて共闘。しかしモールンの前に敗れ、川に沈んでしまう。その後、存命であることがわかってピーターは大喜びする。

ところが後になって、実は脅威から命を狙われていたのはエゼキエルなのであり、彼はピーターを身代わりにしようとしていたことが判明。最終的にはピーターの身柄を拘束し、自分が生き延びるための儀式の生贄に捧げようとする。絶体絶命に陥ったピーターはスパイダーセンスを操ってエゼキエルの心と結合。エゼキエルは、クモのパワーを持ちながらも常に何かと事情をつけて諦め、自分の富を優先するあまり何ひとつ成し遂げられなかった自分の半生と、愛するMJのためにどんな困難も絶対に諦めずに戦い続けたピーターの半生のビジョンを見て愕然。己の選んだ道の愚かさや、ピーターこそが生き続けるべき存在であることを悟ると、過ちを認めて犠牲となって死亡する。

大金持ちの実業家であり、主人公の知られざる運命を明かし、そして助けてくれるガイド役……。まるでトニー・スタークとオビ=ワン・ケノービを重ねたような年長キャラクターとして登場したエゼキエルだが、その真の狙いとは、自分に迫る脅威を回避するためにピーターを利用することだった。映画『マダム・ウェブ』の予告編を見る限り、映画のエゼキエルはどうやら悪役で登場するらしい。果たして、映画のエゼキエルは敵か味方か?なぜ少女たちを狙うのか?成功した実業家という設定や、裸足にスーツという出立ちがどう再現されるかにも注目だ。

演じるのはタハール・ラヒム。『ある過去の行方』(2013)などフランス映画の数々で活躍し、『モーリタニアン 黒塗りの記録』(2021)ではジョディ・フォスターと、『ナポレオン』(2023)ではホアキン・フェニックスと共演。カメレオン俳優であるラヒムによる快演ぶりも見どころとなりそうだ。


マダム・ウェブ
(C) & TM 2024 MARVEL

未来予知能力でスパイダーマンを救う重要キャラクター、マダム・ウェブの誕生秘話が描かれるという本作。果たして彼女は、どのように能力を覚醒させ、いかにして敵と戦うのか?やがてヒーローとなる3人の少女たちの運命と、どのように交錯するのか?そして、謎の男エゼキエル・シムズの正体と、その狙いとは?本作に張り巡らされた糸は、『スパイダーマン』映画ユニバースにどう結びついていくのか……?

マーベル初の本格ミステリー・サスペンス『マダム・ウェブ』は、2024年2月23日(祝・金)、全国の映画館で公開。

Supported by ソニー・ピクチャーズ

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly