マッツ・ミケルセン&アーミー・ハマー、冷戦スパイ映画でタッグ ─ 『Mr.&Mrs. スミス』製作者が参加

「ハンニバル」(2013-2015)『ドクター・ストレンジ』(2016)などのマッツ・ミケルセンと『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)『君の名前で僕を呼んで』(2018)などで知られるアーミー・ハマーが、冷戦下のモスクワを舞台とするスパイ映画『The Billion Dollar Spy(原題)』で共演することがわかった。米Deadlineなどが報じている。
実話を基にした本作でハマーが演じるのは、CIA諜報員ブラッド・リード。モスクワ支局に駐在したてのリードの元に、ソ連のエンジニア、アドルフ・トルカチェフ(ミケルセン)がある話を持ちかけに現れる。明らかにKGBのスパイであるトルカチェフ。リードは、上司の忠告を無視してトルカチェフと特別な友情を築いていく。
一方トルカチェフには、腐敗するソ連から家族を逃してやりたいという唯一の目的がある模様。トルカチェフを慕うリードは、昔ながらのスパイ技術を駆使して手に入れた軍事機密の貴重な発見をトルカチェフに渡してしまう。こうして、“ビリオン・ダラー・スパイ(The Billion Dollar Spy)”の異名を獲得したトルカチェフだが、これが東側諸国と西側諸国のパワーバランスを変えてしまうことになる。追われる身となった2人。その危険はそれぞれの妻にまで及ぶようになる。そして、ある日起きた1つの裏切りが大きな危険を招いてしまい…。
製作を務めるのは、『Mr.&Mrs. スミス』(2005)『ドクター・スリープ』(2019)などで知られるアキヴァ・ゴールズマンら。脚本はピューリッツァー賞受賞歴のある米出身ジャーナリスト、デイビット・E・ホフマンが出版した書籍を原作に、『手紙は憶えている』(2018)で知られるベンジャミン・オーガストが執筆する。監督には、『ベル-ある伯爵令嬢の恋-』(2013)『16歳、戦火の恋』(2018)などのアマ・アサンテが起用された。撮影は2021年より、東欧にて開始予定だ。
ハマーといえば、ガイ・リッチー監督作『コードネーム U.N.C.L.E.』で演じたKGBスパイ役が記憶に新しいのでは。同作についてはハマー本人が続編製作を熱望しているようだ。
一方ミケルセンはというと、アルコール摂取で生活改善を図る教師4人を描いた『Another Round(原題)』や亡き妻の敵を討つ男を坊主頭に髭をモクモク生やした姿で演じる『Riders Of Justice(原題)』などを控えている。実力派2人が生み出す化学反応に注目だ。
Source: Deadline