D・トランプが操縦する巨大トランプ型ロボットがメキシコ国境に出現!?風刺満載の衝撃ショートフィルム『M.A.M.O.N.』のクオリティが凄まじい
2016年11月9日、メディアの大半と、そしてヒラリー・クリントン側にあった著名なセレブたちの予想に大いに反して、ドナルド・トランプが次期アメリカ合衆国大統領への第一歩を踏み出した。
多くの人々がその瞬間に絶叫し、一週間ほど経った今でも現在進行形で世界中が大騒ぎしている。様々な場所で抗議やデモなどが巻き起こり、 アメリカ合衆国からカナダへの移住を援助しているカナダ移民局のウェブサイトが、トランプの当選が決まった直後に、アクセスの集中でダウンしたそうである。 もちろんソーシャルメディア上にもさまざまな不満や批判の声が飛び交っている。
そんな中、アメリカ合衆国とメキシコとの国境を隔てるために建造された巨大な壁の周辺に、ドナルド・トランプ本人が操縦する巨大なトランプ型ロボットが出現して、アメリカ側からメキシコ側へメキシコ人の移民を大量に投げ飛ばしながら大暴れをしているという、衝撃的あるいは笑劇的なショートフィルムが公開された。

監督の名前はエール・ダミアーニ(Ale Damiani)、そしてショート・フィルムのタイトルは『M.A.M.O.N.』。
『M.A.M.O.N.』とは
この『M.A.M.O.N.』とは、「Monitor Against Mexicans Over Nationwide」の略だそうである。「全米のメキシコ人を監視している」という意味だろうか。そしてさらに、このタイトルはどうやらメキシコのスラングである「mamón」にも掛けられているようで、その意味はと言えば、“sucker”とか“cocksucker”とか“douchebag”とか“fuck-knuckle”とか“clown-shoes”とか、そんなニュアンスで、あるいはもしかすると“Donald Trump”を指しているとかなんとか・・・。赤ちゃんのおしゃぶりを指すこともあるという。
というわけで、本編を御覧いただきたい。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=Q__bSi5rBlw]
いったいどのくらいの期間で製作したのか知らないが、凄まじいクオリティーであり、メキシカンなジョークも満載。
ルチャリブレ(lucha libre)やマリアッチ(mariachi)、チャップリン・コロラド(chapulín colorado)などなど様々なメキシコの象徴が登場する。そしてクライマックスでは、トランプ型ロボットを阻止するために天から登場の巨大なマリア型ロボットからは、鶏が・・・、あれはケツァルコアトル(quetzalcoatl)的なことかな。
この短編映画の製作サイド、あるいは監督からのメッセージとしては、
「Our mission is to change the world using our geeky weapons: cinematography, visual effects and CGI. Our motto: Making the world a better place, one pixel at a time.」
「私たちの使命は、ギークな武器である映画、視覚効果、CGIを使って世界を変えることであり、私たちのモットーは1度に1ピクセルずつ、世界をより良いものにすることである。」ってことかな。
思いは十分伝わっていると思うよ。

ドナルド・トランプは、これもう観たんだろうか・・・。