ルーク役マーク・ハミル『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』撮影で「第1作を思い出した」 ― チュニジアでのロケを振り返って

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にルーク・スカイウォーカー役で出演するマーク・ハミルが、インタビューにて撮影の様子を振り返った。
前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に続き、惑星アク=トゥーのシーンに登場するマークは、その撮影で記念すべきシリーズ第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)を思い出したのだという。
アイルランドの孤島にて
『フォースの覚醒』と同様、『最後のジェダイ』でも惑星アク=トゥーのロケ地にはアイルランドの孤島スケリッグ・マイケルが選ばれた。『フォースの覚醒』を締めくくるのに十分なインパクトをもって登場した雄大な自然は、すでに公開されている予告編にも印象的に映し出されている。撮影のため再び現場に立つことになったマークにとっても、その場所から感じられる印象は非常に独特なものだったようだ。

時を遡ること約40年、『エピソード4/新たなる希望』でルークの育ったオーウェン・ラーズ家のシーンが撮影されたのは、北アフリカにあるチュニジア共和国だった。イギリスのニュースサイト「JOE」の取材で、マークはチュニジアを回想しながら『最後のジェダイ』スケリッグ・マイケルでの撮影について語っている。
「スケリッグ・マイケルの一番頂上に立った時、『スター・ウォーズ』第1作をやった時のような感覚に襲われたのを覚えています。キャリー(・フィッシャー)やハリソン(・フォード)が参加する前のことですよ。サー・アレック(・ギネス)と2体のドロイド、アンソニー(・ダニエルズ)、ケニー・ベイカーと一緒にチュニジアに行って、砂漠のシーンを撮ったんです。そこは360度地平線が見える塩の平地で、下に塩水があるので周りには何も生えていないんですね。」
そんな環境で衣裳に身を包み、ドロイドや宙に浮く車と一緒に立って、そして振り返ればスタッフがいるという光景は、当時のマークにとって「遙か彼方の銀河系にいるような気持ちにするには十分だった」という。
しかしそんな感覚は、その後『フォースの覚醒』の撮影でスケリッグ・マイケルを訪れるまでは感じなかったというのだ。
「『帝国の逆襲』(1980)でノルウェーに行った時はとんでもなく寒かったですが、それでも雪は雪、見たことがあるものでした。『ジェダイの帰還』(1983)でレッドウッド国立公園に行った時も、すばらしかったですが、よく知っている風景だったんです。」
そしてマークは、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』でスケリッグ・マイケルに立った時の思いをこう語っている。
「スケリッグ・マイケルの頂上で、こんなふうに感じるなんて予想していませんでした。自分というものが消えていき、ただ日が沈んでいって、上ってきたゴツゴツした岩場があって、(1作目と)同じ気持ちになったんです。“すごい、まるで別の世界だ”って。まあ、頂上まで延々登らされるのにはたくさん冗談と文句を言ってたんですけどね。」
ルークが隠れていた惑星アク=トゥーとはどんな島なのか、そこにはさらなる風景がどのように広がっているのか、その全貌は『最後のジェダイ』でいよいよ明らかになることだろう。現地までアクセスするのは難しそうだが、きっとスケリッグ・マイケル島もシリーズのファンにとっては聖地のひとつとなるに違いない。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー。
Source: https://www.joe.ie/movies-tv/mark-hamill-talks-ireland-603308
写真:ゼータ イメージ