Menu
(0)

Search

ティモシー・シャラメ、史上最年少でGG賞受賞 『マーティ・シュプリーム』 ─ 嘘つきで最低な天才卓球プレイヤー、日本人に敗れる

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

ティモシー・シャラメが、A24製作の主演最新作『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』で、第83回(2026年)ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。

シャラメも「強豪揃い」と述べたほど、候補者は豪華だった。『ワン・バトル・アフター・アナザー』のレオナルド・ディカプリオ、『ジェイ・ケリー』のジョージ・クルーニー、『ブゴニア』のジェシー・プレモンス、『ブルー・ムーン(原題)』のイーサン・ホーク、『しあわせな選択』のイ・ビョンホンをおさえ、シャラメはこの部門を史上最年少で受賞している。

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

本作でシャラメが演じるのは、嘘つきで女たらし、自己中心的な“最低男”のマーティ・マウザー。すさまじい卓球の腕前を持ちながら、ロンドンで日本人選手に敗れたマーティは、雪辱を晴らすため日本で開催される世界選手権を目指す。

ところが不倫相手のレイチェルは妊娠し、卓球協会から選手資格をはく奪され、資金は底をついた。マーティは卓球のみならず、持ち前のルックスやトークを駆使し、手段を選ばずに渡航費を稼ごうとするが……。

すでにシャラメは、本作でクリティクス・チョイス・アワードの主演男優賞を史上最年少で受賞。全米映画俳優組合賞でも主演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では有力候補と目されていた。

マーティ・シュプリーム
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

過去に『君の名前で僕を呼んで』(2017)や『ビューティフル・ボーイ』(2018)、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)でゴールデングローブ賞の主演男優賞に4度ノミネートされたシャラメだが、受賞は今回が初めて。授賞式では、父親の教えに触れてこのように語った。

「父は幼い頃から、僕に“感謝の精神”を教えてくれました。自分が持っているものに感謝しなさい、と。そのおかげで、これまでこの授賞式から何も持たずに帰るときも、胸を張り、この場所にいられることに感謝することができました。あの経験が、今この瞬間をいっそう甘美なものにしてくれた──そう言わなければ嘘になります。」

監督は、『アンカット・ダイヤモンド』(2019)で知られるサフディ兄弟の兄、ジョシュ・サフディ。久々の単独監督作で数々の映画賞にノミネートされる快挙を成し遂げている。

シャラメはスピーチのなかで、サフディに「この役を、そして僕を信じてくださってありがとうございます。この映画に、あなたの心に、そしてあなたの世界の見方に、ありがとうございます」と語り、共演者やA24、スタッフ、そして両親とパートナーにも感謝を述べた。

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

シャラメは本作のプロモーションにも献身的な姿勢を示しており、その成果もあって、アメリカでは興行収入7,000万ドルを突破。『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)を抜き、A24作品としては史上No.2のヒット作となった。1月12日の時点で映画賞213 部門にノミネートされ、うち25部門にて受賞。シャラメ念願のアカデミー賞受賞にも期待がかかっている。

共演は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以来の実写復帰となるグウィネス・パルトロウをはじめ、グラミー賞受賞アーティストのタイラー・ザ・クリエイター、オデッサ・アザイオン、そして実業家ケビン・オレアリー。日本でも撮影が実施されており、日本人選手エンドウ役には川口功人(トヨタ自動車)が起用された。

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

“最低男”が夢と野心のために走り回り、転げ回るエネルギッシュな149分。間違いだらけの人間を魅力的に体現したシャラメの演技と、長きにわたる特訓を経た卓球シーンの迫力にも注目してほしい。

映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』は2026年3月13日より全国ロードショー。

Source: Variety

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly