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エリザベス・オルセン、巨匠たちのマーベル批判に反論「クルーの価値を下げてしまう」

エリザベス・オルセン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48469187077/ Remixed by THE RIVER

ここ近年で顕著な巨匠監督たちによるマーベル映画批判に、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に出演しているエリザベス・オルセンが反応した。同批判を巡っては賛否両論の声が見られるなか、当事者に分類されるオルセンはどう考えているのだろうか。

巨匠監督によるマーベル批判が目立つようになった発端は、2019年のマーティン・スコセッシによる「テーマーパーク」発言。マーベル作品を「映画ではなく最も近いのはテーマパーク」と形容したスコセッシ監督の持論は物議を醸し、それ以降、フランシス・フォード・コッポラやドゥニ・ヴィルヌーヴ、リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロンといった巨匠たちが続き、マーベル映画への否定的な考えを述べた。(※)

(※)補足:巨匠監督たちはメディアからの質問に答える形でマーベル映画への持論を語っており、批判を主体的に行っているわけではない。

Independentは、これらの批判をマーベル俳優のエリザベス・オルセンに問いかけた。一連の話題を耳にしていたというオルセンは、巨匠たちの主な批判対象であるマーベル作品の性質や映画としての価値には着目せず、作品に携わるスタッフを擁護する形で、次のような考えを明かしている。

「私は、(マーベルが)インディペンデントのアート映画を作っているとは言いません。そうしたもの(批判)がクルーの価値を下げることになると思うと、イライラしてしまいます(原語:bugs me.)。最高のセットデザイナーや衣装デザイナー、カメラ技師だっているんですから。そんな彼らを軽視するような批判は、こうした(マーベル)映画も含めて授賞されるに値するような映画を手掛けてきた人たちの価値を下げてしまうことになってしまいます。」

巨匠たちの批判がスタッフの努力や実力にまで飛び火してしまうことの危険性を指摘したオルセンだが、批判自体については「俳優としては理解できる」とも述べている。「いろいろな種類のパフォーマンスがあるのは分かっていますから」。

もっともオルセンが強調するのは、やはり批判がもたらす身近な人々への影響だ。「マーベルを陥れるようなことは、とても才能のあるクルーの皆さんに失礼です」と、オルセンは仕事を共にしてきた仲間に敬意を払いながら、「こういうことには少し腹を立ててしまいます」と語った。

なお、オルセンが主演を務めたドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は、MCUでは初となるエミー賞授賞を果たし、衣裳賞と美術賞、音楽賞にトロフィーが贈られた。まさしく製作クルーが評価された作品となった。

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Source: Independent

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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