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『スパイダーマン』プロデューサー、MCUとの関係継続を希望 ─ 『ファー・フロム・ホーム』で契約終了説、その後どうなった?

スパイダーマン:ホームカミング
© 2017 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2017 MARVEL.

映画『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)、続編『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のプロデューサーであるエイミー・パスカル氏が、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を指揮するマーベル・スタジオとの関係継続を熱望している。

マーベル・コミック屈指の人気キャラクターであるスパイダーマンは、これまでソニー・ピクチャーズが映画化権を保有してきた。それゆえマーベルの映画部門であるマーベル・スタジオは、自社のキャラクターであるにもかかわらず、MCU作品にスパイダーマンを登場させることができなかったのである。

しかし2015年、ソニーとマーベル・スタジオの事業提携によってスパイダーマンのMCU参入が実現。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を皮切りに、『スパイダーマン:ホームカミング』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でトム・ホランド演じるピーター・パーカー/スパイダーマンは活躍を見せている。では、両社の契約が切れてしまった後はどうなるのか。

スパイダーマンをめぐるマーベル&ソニーの契約問題

Vanity Fairの取材で、エイミー氏は、マーベル・スタジオと袂を分かつ未来を考えると「泣いちゃいますね」と話している。

私には、物事がうまくいくことを祈ることしかできません。ケヴィン(・ファイギ、マーベル・スタジオ社長)のことは、彼がアヴィ(・アラッド)のアシスタントだった頃から知っています。ものすごく静かに、私たちが部屋で話しているのを長年聞いていたんです。そして誰も気づいてませんでしたが、私たちの誰よりもずっと賢かったんですね。言えるのは、私にとって、マーベルとの仕事はプロとしてのキャリアのハイライトだってことですよ。」

スパイダーマン:ホームカミング
© 2017 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2017 MARVEL.

ここで思い出さねばならないのは、2017年3月、エイミー氏自らが『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をもってマーベル・スタジオとソニーの契約が切れる可能性を示唆していたことだ。「ある映画(『スパイダーマン:ホームカミング』)のために一丸となるスタジオはそうそうありません。実際、続編を作った後は二度とありえないかもしれません」というコメントは、当時ファンの間で大きな話題を呼んだ。

また思い起こされるのは、ソニーが単独で製作した『ヴェノム』(2018)をめぐる関係者たちの思惑である。激しい暴力描写が期待された『ヴェノム』は、将来的にスパイダーマンとクロスオーバーすることを意図してPG-13指定となったといわれる。また『ヴェノム』続編について、前作の脚本家は「スパイダーマンが重要な役割を担うのも不可能ではない」とも述べていた

確かに『ヴェノム』続編は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以降の公開になるため、本当に『ファー・フロム・ホーム』をもってソニーとマーベル・スタジオの契約が切れるとすれば、MCUを離脱したスパイダーマンが同作に登場することはできるのかもしれない。

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

2018年12月現在、かつてエイミー氏が示唆した「『ファー・フロム・ホーム』で契約が切れる説」の真相は明らかになっておらず、現にソニーは自社ユニバースへのスパイダーマン登場を虎視眈々と狙っているように思われる。『ヴェノム』続編以外にも、スパイダーマンの活躍できそうな企画は数多く進められているのだ。

しかしながらマーベル・スタジオ側やトム・ホランドは、『ホームカミング』に始まった“MCU版スパイダーマン映画”が3部作構想であることを早くから明かしてきた。もしも『ファー・フロム・ホーム』で両社の契約が切れてしまった場合、3作目にマーベル・スタジオは関わらないとみられ、MCUとは世界観すら共有しない事態もありうる。そんなことが本当にあっていいのか……?

なお、エイミー氏はかつてソニーの幹部としてマーベル・スタジオとの事業提携に深く関わったが、現在はソニーの出資による自身の製作会社で作品のプロデュースにあたっている。それゆえ“ソニー側”のプロデューサーではあるものの、契約の継続については「祈ることしかできない」のだ。もちろんファンとしては心中穏やかではいられない話題だが、関係者の発言を信じるなら、今後契約が更新されるか終了となるかは未知数なのだろう。エイミー氏と同じく、今はひたすら祈るしかない。

映画『スパイダーマン:ホームカミング』Blu-ray&DVDは発売中。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年7月5日に米国公開予定。

Source: Vanity Fair

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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