【解説】『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』旧X-MENメンバー復活の意味するところ ─ なぜビーストだけ椅子の場所が違うのか?

2026年君臨のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)クロスオーバー超大作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』キャスト27名が突如発表されると、最大のサプライズとしてファンを沸かせたのはX-MENキャストの復活だった。それも旧シリーズの懐かしい面々だ。
発表されたのはケルシー・グラマー(ビースト/ヘンリー“ハンク”・マッコイ)、パトリック・スチュワート(プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア)、イアン・マッケラン(マグニートー/エリック・レーンシャー)、アラン・カミング(ナイトクロウラー/カート・ワグナー)レベッカ・ローミン(ミスティーク/レイブン・ダークホルム)、ジェームズ・マースデン(サイクロップス/スコット・サマーズ)、チャニング・テイタム(ガンビット/レミー・ルポー)。
旧20世紀フォックスの『X-MEN』シリーズは大まかに『X-MEN』(2000)『X-MEN2』(2003)『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)の旧シリーズと、キャストを一新した『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)と『X-MEN:アポカリプス』(2016)『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019)の新シリーズの二つの世代に分けられる。今回発表されたキャストは全て旧シリーズの面々となっている。

発表された順番の意図は不明だが、スチュワート、マッケラン、カミング、ローミン、マースデン、そして『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)にて初登場のテイタムら6名が並んでいるのに対し、ビースト役ケルシー・グラマーだけ順序が離されているのが意味深。グラマーは2023年の『マーベルズ』のラストで、モニカ・ランボーが迷い込んだ異世界のX-MENメンバーとしてサプライズ復帰再演を果たしていた。このビーストが『ドゥームズデイ』に再登場を果たし、他のミュータントたちは別のユニバースであるという暗示か。なお、『マーベルズ』でビーストと共にいたモニカ・ランボー役テヨナ・パリスとバイナリー役ラシャーナ・リンチは、今回発表されていない。
『デッドプール&ウルヴァリン』に続いてX-MENキャラクターのMCU本格復帰が実現する。マーベル・スタジオは今後新たなX-MENの展開を予定しており、今回の復帰勢はファンサービスの他にも、新しい物語への橋渡し役を担わせる狙いもあるだろう。
果たして彼らは、「ロキ」や『デッドプール&ウルヴァリン』に登場した虚無の地の者たちであるのか、それとも『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のように旧作ユニバースに接続させる形となるのか。原作ではアベンジャーズとX-MENが衝突するシリーズ『アベンジャーズ vs X-MEN』があるが、この設定を部分的に再現し、彼らが一時的に対決する展開もあり得るかもしれない。

旧世代X-MENメンバーの大半が復帰する形となるが、『ファースト・ジェネレーション』以降の世代にはジェームズ・マカヴォイやマイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンスやニコラス・ホルトといった人気者たちが多く、彼らも参戦となればさらなるお祭り騒ぎになるだろう。ここまでくると、過去にキャストらが繰り出していた「再演予定はない」などの発言は全くアテにならなくなる。もちろん、デッドプール役のライアン・レイノルズとウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン、ローラ役のダフネ・キーンが荒々しく殴り込んでくる可能性にも期待したい。
『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』は2026年5月1日US公開予定で、まだ1年以上ある。キャスト発表は今後も続くものと予想されるが、まず旧世代X-MENの面々がアナウンスされたのには、今のうちから旧『X-MEN』シリーズを予習しておいてというマーベル・スタジオからのメッセージなのかもしれない。
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