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『マトリックス』新作2作品の企画が存在 ─ オリジナルメンバー復帰の映画第4作、そして謎の「前日譚」

キアヌ・リーブス主演による伝説のSFアクション3部作、『マトリックス』シリーズの新作として、ワーナー・ブラザースが2つの企画を進行していることがわかった。脚本家のザック・ペン氏が自身のTwitterにて明かした。

2019年8月、ワーナーは『マトリックス』シリーズの続編となる映画『マトリックス4(原題:Matrix 4)』の製作を発表。キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モスが復帰するほか、3部作を手がけたウォシャウスキー兄弟(現・ウォシャウスキー姉妹)のひとり、ラナ・ウォシャウスキーが脚本・監督を務めることが明らかになった。しかしザック氏によると、ワーナーの企画している『マトリックス』新作は、この『マトリックス4』以外にも存在するという。

「みなさんに聞かれるので、確かにしておきたいのですが、ワーナー・ブラザースは『マトリックス』を2本企画しています。僕が執筆したのは、『マトリックス』ユニバースの過去を舞台とするもの。ラナ・ウォシャウスキーが撮る続編に僕は関わっていません。だけど楽しみにしていますよ。どちらもリブートではありません。 #リブートじゃない」

かねてよりワーナーは『マトリックス』シリーズの新作を企画しながら、長らく実現にこぎつけられていなかった。実は、『アベンジャーズ』(2012)の原案で知られるザック氏が『マトリックス』新作に関与していると最初に伝えられたのは2017年10月のことで、当時は企画の初期段階とされていたほか、この“前日譚”は「映画ではない」とも伝えられている。いずれにせよ、ザック氏による脚本は完成しているようだ。そして、その企画は現在も生きているのである。

現在ワーナーが本腰を入れている『マトリックス4』には、キアヌ&キャリーのほかにも、3部作に登場したメインキャストが多数復帰するとのこと。“ヤング・ネオ”役として若手俳優が起用される、ローレンス・フィッシュバーンが演じたモーフィアス役に同じく若い俳優が再キャスティングされる可能性がある、といった気になる情報も伝えられているが、その真相や意図は現時点ではまったく分からないままだ。

映画『マトリックス4(原題:Matrix 4)』は2020年初頭より撮影予定。ザック氏による前日譚がいつ本格始動するのかは未知数だが、ワーナーとしてはシリーズの復活がどう受け入れられるかを確かめてから次の一手に出る作戦なのだろうか。それともまた別の戦略があるのか……。

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Source: Zak Penn

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。