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『マトリックス4』ヤング・ネオ役で若手俳優が出演か ─ モーフィアス役のキャスティング変更説、いまだ謎のまま

映画史に残るSFアクションシリーズの最新作『マトリックス4(原題:Matrix 4)』に、“ヤング・ネオ”なる役柄で若手俳優が起用されることになるという。米Varietyの記者、ジャスティン・クロール氏がポッドキャスト「My Mom’s Basement」にて明らかにした。ジャスティン氏は、『マトリックス4』製作のニュースを最初に伝えた人物だ。

『マトリックス』といえば、キアヌ・リーブス演じる主人公トーマス・アンダーソン/ネオが、自分の生きている世界が仮想現実であるという真実を突きつけられ、ネオを救世主だと信じるモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)、トリニティ(キャリー=アン・モス)とともに戦いに臨んでいく物語だ。ジャスティン氏によれば、現在、ワーナー・ブラザースは『マトリックス4』で“ヤング・ネオ”を演じる若手俳優の検討に入っているという。

ジャスティン氏はこれ以上の情報を明かしておらず、ヤング・ネオが何を意味するのかは分からない。新世代のネオが登場するということなのか、それとも全く別の意味が込められているのか。もっとも、ジャスティン氏は米国を代表する大手メディアの記者でこそあるが、今回の情報は記事として発表されたものではなく、したがって内容の信憑性については慎重に捉えるべきだともいえるだろう。

しかし、『マトリックス4』に若手俳優が登場するという話題は今回が初めてではない。2019年8月下旬、『マトリックス4』の製作が発表された際、過去の3部作でローレンス・フィッシュバーンが演じたモーフィアス役に若い俳優が起用される可能性があると伝えられたのだ(キアヌ・リーブスとキャリー・アン=モスは4作目にも続投するが、現時点でローレンスの出演は不明)。また、信憑性には欠けるが、次回作には3部作の主要人物の“次世代”が登場するという噂もある。もちろん、今の段階ではすべて“噂”や“可能性”の域を出ない話題だ。しかしこうなると、『クリード』シリーズや『ブラックパンサー』(2018)のマイケル・B・ジョーダン主演で『マトリックス』の新作が作られるとの説が以前存在したことも思い出されるだろう。

『マトリックス4』には、3部作の脚本・監督を務めたウォシャウスキー兄弟(現・ウォシャウスキー姉妹)のひとり、ラナ・ウォシャウスキーが続投。脚本は『クラウド アトラス』(2012)原作者のデイヴィッド・ミッチェル、作家のアレクサンダル・ヘモンという文学界の俊英が新たに加わり、すでに完成しているという。新たな物語について、キアヌは「すごく野心的」だと語っていた。さて、もしも若手俳優が加わるとして、『マトリックス』の世界観にフィットするのはいったい…?

映画『マトリックス4(原題:Matrix 4)』は2020年初頭より撮影開始予定。

Source: My Mom’s Basement, Heroic Hollywood

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。