新『マトリックス』製作は超初期段階、脚本家がリブート・続編説を否定 ― キアヌ・リーブス「何も知らない」

2017年3月、映画『マトリックス』シリーズ(1999-2003)のリブート計画が存在することが判明した。第一報を知らせた米ハリウッド・レポーター誌によると、ワーナー・ブラザース社が『マトリックス』の“描かれざる物語”を描く可能性があり、シリーズを手がけたウォシャウスキー姉妹が参加する可能性は不明とのことだった。

ワーナー・ブラザース、『マトリックス』リブート計画を始動へ。オリジナル版スタッフの再登板は?

第一報から約7ヶ月が経過した2017年10月、この『マトリックス』リブート計画に参加していると伝えられた脚本家ザック・ペン氏がプロジェクトの進捗状況をTwitterで報告している。これまでザック氏自身が繰り返し述べているように、この計画はリブートや続編の類ではなく、また製作は超初期段階にあるようだ。

いわば“新『マトリックス』”ともいうべき企画の現状は、いったいどうなっているのだろうか?

世界観を共有した新機軸か、実現可能性は

脚本家ザック・ペン氏は、『インクレディブル・ハルク』(2008)の脚本や『アベンジャーズ』(2012)の原案を担当した人物だ。彼いわく、新プロジェクトは「執筆作業中ですが、リブートや続編ではありません。『アニマトリックス』(2003)やコミック版を読んで、ウォシャウスキーがやったことを確かめてほしい」という。
この発言は、以前ハリウッド・レポーター誌が報じた“語られざる物語”を描くという方向性とは矛盾しておらず、また『アニマトリックス』やコミックの方針とも一致するものだ。

しかし、この新『マトリックス』の製作は超初期段階にあり、どのような形式になるのか、キャスト・スタッフがどうなるのか、といった点は何も決まっていないという。

「開発中の脚本は映画ではありません。キャスティングや監督は決まっておらず、やり方もまだ話し合われていないのです。事情を知る人たちはまだいません。まだ何もない状態なので、すぐに俳優や誰かを呼ぶ必要はないんです。リブートや再創造、作り直しではありません。決断が下される状況ではないんです。ですから踏むべき手順はたくさんありますし、(脚本)初稿は自分のために書かなければいけないんです。」

この言葉からは、現時点で新『マトリックス』が何も決まっていないこと、すなわち何もわからないこと、けれどもザック氏が何かを執筆していることだけが伝わってくる。ワーナーがなんらかの意向をもってザック氏との作業に入ったことは間違いなかろうが、企画としての実現は当面先になりそうだ。おそらくザック氏による原案の出来によって、プロジェクトの可否がひとまず決まるような状況なのではないだろうか。

なお『マトリックス』シリーズで主演を務めたキアヌ・リーブスは、「ニューヨーク・コミコン2017」(10月5~8日開催)のパネル・イベントにて、この新プロジェクトについて「何も知らない」と口にしている。米Comicbook.comによれば、観客からリブート計画について尋ねられたキアヌはこのように応じたというのだ。

「『マトリックス』をリメイクする…僕は知りません。たぶん、そのことについては何も知りませんね。」

新『マトリックス』がどんな作品になるのか、本当に実現するのか、それはきっと誰にもわからない。期待半分不安半分で、今は続報が入ってくるのを待つしかないようだ。

Sources: http://screenrant.com/matrix-reboot-remake-writer/
http://comicbook.com/movies/2017/10/06/matrix-reboot-keanu-reeves-reaction/

About the author

稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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