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『マトリックス4』前3部作のビジュアル・アーティストがそろって復帰 ─ 撮影監督は「センス8」手がけたアカデミー賞受賞の大ベテランに

キアヌ・リーブス主演、映画史に残るSFアクション『マトリックス』最新作『マトリックス4(原題:Matrix 4)』に、前3部作のビジュアルを支えたアーティストが揃って復帰することがわかった。さらに撮影監督として、 『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994)『ブレイブハート』(1995)でアカデミー賞に2度輝いたジョン・トールが新たに参加する。

1999年公開の『マトリックス』第1作は、現在に先がける最先端の映像表現で“映像革命”と称されて世界的大ヒットを記録、2003年には続編として『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』が製作されている。この3部作でビジュアル面を担ったのが、コンセプチュアル・デザイナーのジェフ・ダロウと、ストーリーボード(絵コンテ)・アーティストのスティーヴ・スクロース。このたび、ジェフがTwitterにて『マトリックス4』への参加を告知している。

『少林カウボーイ』『ザ・ビッグガイ&ラスティ・ザ・ボーイロボット』などコミックのアーティストとしても活躍するジェフは、『マトリックス』3部作を手がけたウォシャウスキー兄弟(現・ウォシャウスキー姉妹)とは『スピード・レーサー』(2008)でもタッグを組んでいる。同じくコミック・アーティストのスティーヴは、『Vフォー・ヴェンデッタ』(2006)『スピード・レーサー』『クラウド アトラス』(2012)『ジュピター』(2015)に参加してきた。『マトリックス』3部作の視覚表現に欠かせなかったキーパーソンが、時を超えて再び『マトリックス』の世界を描き出す。

また撮影監督に就任したジョン・トールは、ウォシャウスキー姉妹の作品には『クラウド アトラス』『ジュピター』、そして「センス8」(2015-2018)に参加済み。前3部作を手がけたビル・ポープに代わっての登板となるが、『シン・レッド・ライン』(1998)や『ラストサムライ』(2003)、『アイアンマン3』(2013)と幅広いフィルモグラフィも特徴のフィルムメーカーである。「センス8」の映像美を生み出した人物とくれば、ウォシャウスキー作品のファンにとっても安心の人選だろう。

『マトリックス4』にはネオ役のキアヌ・リーブス、トリニティー役のキャリー・アン=モスが続投。脚本・監督には前3部作を手がけたラナ・ウォシャウスキー(当時はラリー・ウォシャウスキー)が復帰し、新たに共同脚本として『クラウド アトラス』原作者のデイヴィッド・ミッチェル、作家のアレクサンダル・ヘモンが参加する。なお、前3部作の共同脚本・共同監督を務めたリリー・ウォシャウスキー(当時はアンディ・ウォシャウスキー)は映画界を離れており、新作への関与は伝えられていない。

映画『マトリックス4(原題:Matrix 4)』は2020年初頭の撮影開始を目指して進行中。ちなみにジェフ・ダロウのツイートには「多くのオリジナルキャストが復帰する」と記されているが、もしかしてあの人やこの人も…?

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Sources: Collider, THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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