『マトリックス4』タイトル決定のウワサ、米ワーナーが否定

約18年ぶりに蘇るSF映画『マトリックス』シリーズ最新作『マトリックス4(原題)』を巡って、製作スタッフによるSNSの投稿を火種にとある噂が浮上していた。作品のタイトルが『Matrix Resurrections』に決定したというものだ。
事の発端は、本作のメイクアップ部門に携わるシュニカ・テリー(Shunika Terry)が自身のTwitter上で行った投稿(現時点で削除済み)。監督を務めるラナ・ウォシャウスキーから贈られてきたという冊子型のギフトの表紙に、「Matrix Resurrections」との文字が記されていたのだ。この投稿がSNSで拡散され、その表記から察するに第4作のタイトルなのではないかという噂が囁かれていたのだ。
仮にこれが事実であれば、正式な発表を待たずにリークという形でタイトルが判明してしまったことになるが、このたび配給を担当する米ワーナー・ブラザースが米Screenrantに回答する形で噂を否定した。
2021年1月31日、Screenrant編集者のロブ・レイズ氏が自身のTwitterで伝えたところによれば、「『マトリックス4/Resurrections』は、現時点で正式にタイトル未定」だという。ただしレイズ氏の言い回しから判断するに、ワーナーが否定したのは、あくまで“タイトルが未定”であることのよう。“Resurrections”がタイトルに含まれる可能性が完全に無くなったわけではなさそうだ。
Warner Bros. will only tell me that The Matrix 4 / Resurrections remains officially untitled currently. pic.twitter.com/JGkKQcP3vf
— Rob Keyes (@rob_keyes) January 31, 2021
ところで興味深いのは、タイトルが未定ではあれ、噂に浮上した「Matrix Resurrections」の表す意味が、第4作にふさわしいように思えることだ。“Resurrection”とは、“復活”を意味する言葉。ストーリーの詳細が明かされていない現状、断言するのは難しいものの、第4作では3部作完結編で共に命を落としたはずの主人公ネオとトリニティが何らかの形で再び復活を遂げることになるから、意味はぴったり通じる。
ちなみにScreenrantによれば、ワーナーは第4作の企画が存在していたかすら不明である2009年当時、“Resurrection”が含まれた「matrixresurrection.com 」というドメインを取得していたという。現時点で本リンクにアクセスすると、ワーナーの米公式サイトに着地し、「このウェブサイトは現在ご利用できません」との文言が表示される。10年以上経過した今になって、『マトリックス』第4作に携わる製作スタッフの元に「Matrix Resurrections」と記された冊子がウォシャウスキー監督から届いたというのは果たしてただの偶然なのか。それとも、やはり…?
映画『マトリックス4(原題:Matrix 4)』は2021年12月22日に米国公開予定。
Source: Nerding Reviews, ScreenRant