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『マトリックス』第4作、ネオとトリニティをどう復活させるのか ─ 第2&3作出演女優が疑問

マトリックス リローデッド
© Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

3部作の完結を経て、約18年ぶりに蘇るSF映画シリーズ第4弾『マトリックス4(原題)』では、ネオ役のキアヌ・リーブスをはじめとするオリジナルキャラクターと、未だ謎に包まれている新キャラクターが交わることになる。第3作『マトリックス レボリューションズ』(2003)で区切りを付けた物語がどう続いていくのかは未知数でこそあれ、その新章を待ち焦がれているファンは多いだろう。

こうした中、第4作を復活させる上での疑問も幾つか生じている。その一つが、人類とマシンの壮絶な争いの末に犠牲となった救世主ネオとトリニティ(キャリー・アン・モス)をどう蘇らせるのかということだ。これには過去のシリーズ出演者も疑問を抱いている模様。第2作『マトリックス リローデッド』(2003)と第3作で、モーフィアス率いるネブカドネザル号の搭乗員ドーザー(第1作で殉死)の妻で、ザイオンの住人として登場してきたカズ役を演じたジーナ・トーレスが、このたび見解を述べている。

完結編の『レボリューションズ』では、0.01%の人間が隠れて暮らす街ザイオンの破滅を阻止すべく、ネオが戦いの終点マシン・シティに向かい、自分の命と引き換えに人類を救うこととなった。マシン・シティへの旅路を共にしたトリニティも道中で致命傷を負い、息絶えている。米ポッドキャストThe Big Ticketに出演したカズ役のトーレスは、第3作の展開を踏まえた上で「映画での人間たちは死んだと思うのですが」と発言。ネオとトリニティのことを指しているのだろう。「けど、実際には死んでいなかったわけです」と続けるトーレスは、「言いたいことはこれだけです」と強い疑問を持っているようだ。

これを踏まえて第4作がどう進むのか、とても興味深いですね。(物語の)第一歩が何になるのか、どういう物語を伝えたいのかが気になります。

第4作の物語がベールに包まれている以上、確たることは何も言えないのが現状だが、確かにトーレスの疑問には一理ある。「もうすでに物語は伝えきったように感じるんです」とトーレスが語るように、『マトリックス』の世界のストーリーはネオの死をもって完結したはずだからだ。

これを踏まえて蘇る第4作には、これまでに幾つかのヒントが与えられている。2020年6月、トリニティ役のキャリーは本作の実現を「考えたこともなかった」と話す一方で、脚本について「非常に深みがある」「“これはプレゼントだ”と思いました」とその完成度を絶賛。同年9月には、キアヌが第4作を「ラブストーリー」と予告していた。また、詳細こそ不明だが「ヤング・ネオ」と呼ばれる新キャラクターの存在も伝えられている

こうした事実の断片を繋ぎ合わせると、時間を遡行させた展開だったり、次世代に焦点を当てたストーリーだったりと、第4作に関する様々な予測を立てることが可能だ。前作で明白な終局を迎えただけに、第4作での展開はトーレスのようなオリジナルキャストにも一目置かれているということだろう。

ちなみに、カズが第4作に再登場する見込みは薄そうだ。トーレスは、出演依頼が来ていないことを明かしている。

映画『マトリックス4(原題:Matrix 4)』は2021年12月22日に米国公開予定。

Source: ScreenRant

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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