『X-MEN』プロフェッサーX役ジェームズ・マカヴォイ、アベンジャーズ合流の課題を指摘 ─ ただし「MCUはうまくやると思う」

映画『X-MEN』シリーズでチャールズ・エグゼビア/プロフェッサーXを演じているジェームズ・マカヴォイが、ディズニーと20世紀フォックスの事業統合にともなう、X-MENのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)合流について疑問を語った。英Yahoo! MOVIESが伝えている。
2019年前半、ディズニーとフォックスの事業統合が完了した暁には、これまでフォックスが保有していた「X-MEN」の映像化権がディズニー傘下のマーベル・スタジオへ移ることになる。その後、マーベル・スタジオはX-MENをMCUに合流させる見通しだ。
ジェームズ・マカヴォイが考える、MCU合流の課題
いよいよアベンジャーズとの共演が実現に向けて進みだそうという中、マカヴォイは「X-MENが(MCUに)入れるのかはわかりません。できるのかもしれませんけど」と慎重な口ぶりだ。その背景には、『X-MEN』ユニバースの一員として抱いているシンプルな問いかけがあった。
「アベンジャーズ・ユニバース(MCU)と違うのは、こちらの世界にはスーパーヒーローが数人しかいないところ。いい人数だと思います。でもあっちには、サッカーチームがいくつか作れるくらいの人数がいますよね。X-MENの世界にもたくさんの、もしかすると何百万人ものヒーローがいるかもしれないんですが、その社会的な意味合いが違いますから。」

そもそもコミック「X-MEN」に描かれてきたのは、いわゆるスーパーヒーローであるミュータントたちがマイノリティとして恐れられ、弾圧を受ける様子だった。コミック刊行当時の社会問題が反映されたのみならず、その後もマイノリティが現実の社会で味わう諸問題が織り込まれてきたのである。マカヴォイはこうしたテーマ性を踏まえ、さらに言葉を重ねている。
「X-MENの世界では、ヒーローたちは隔離されているようなところがあります。彼らは排斥され、恐れられている。でもアベンジャーズの世界では、彼らは尊敬され、ヒーローとして見られていますよね。僕たち(X-MEN)はミュータントと人間がいる世界を生きていて、人々には(現在の)移民のように怖がられている。この違いをどうやって解決するんでしょう?」
“すでにヒーローがヒーローとしての地位を確立し、活躍しているMCUにおいて、X-MENの設定をそのまま成立させることはできるのか”。マカヴォイの疑問を言い換えるなら、すなわちそういうことになるだろう。しかし一方で、マカヴォイはマーベル・スタジオへの信頼を口にしてもいる。
「彼ら(マーベル・スタジオ)は非常にクレバーだし、見事に(映画を)成功させてきています。だから、うまくやるとは思うんですよね。」
MCUを指揮するマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は筋金入りのコミックファンとして知られ、映画業界でのキャリアを『X-メン』(2000)でスタートさせた人物だ。おそらく、MCUと『X-MEN』ユニバースの違いはしっかりと理解していることだろう。マカヴォイが言及したコミックの設定を成立させながら、そして願わくば従来のキャスティングをそのまま活かす形で、両ユニバースがスクリーンにて合流することを祈りたい。
映画『X-MEN』シリーズの最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』は2019年6月全国ロードショー。
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Source: Yahoo!