マーベル・シネマティック・ユニバース、10年振り返る特別映像が公開に ― 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』出演者・スタッフが語る

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開に先がけて、米マーベル・スタジオは、マーベル・シネマティック・ユニバース10年間の歴史を振り返る特別映像を公開した。
本編映像や充実したメイキングのほか、ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・ヘムズワースをはじめとした出演者&スタッフのコメントもたっぷりと収められた4分半、じっくりと噛みしめるようにご覧いただきたい。
すべては『アイアンマン』から始まった
映像は記念すべきマーベル・シネマティック・ユニバースの第1作『アイアンマン』(2008)のジョン・ファヴロー監督が、同作の公開3週間前に語ったインタビューから始まる。
「すごく気になる時間を過ごしてます。これからどうなるのかわからなくて。(『アイアンマン』を)すごく誇りに思ってますし、できることはすべてやった。でも、この映画にみなさんがどう反応してくれるのか、本当にわからないんです。大失敗なのか、そこそこ普通の評価なのか、それともみなさんの期待以上なのか。さっぱりわからない、まったくわかりません。」
トニー・スターク/アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.は、その当時の状況について「(『アイアンマン』製作時)すごいものを作った、独特なものを作ったという思いはみんな持っていました。でも観客からの反応は望んでいた以上だった、パワフルでしたね」と振り返っている。
またマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、マーベル・シネマティック・ユニバースを始動させた頃の思いを明かした。
「10年と少し前、マーベル・シネマティック・ユニバースを始めた時、私には二つの夢がありました。ひとつは絶対に成功させること。もうひとつは、コミックの読者が味わっているのと同じような、圧倒的なものを観客に見せることです。」
スーパーヒーローのチームアップを大スケールで実現した『アベンジャーズ』(2012)について、ソー役のクリス・ヘムズワースは「これはまったく新しいものなんだ、と思いましたね」と話す。またファイギ社長は、ユニバースの黎明期に用意された“仕掛け”について「キャラクターを共演させるのは最高だと直感したんです」と述べている。
「『アイアンマン』のラストにサミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー役)が出てくると、みなさんが彼を知っているかどうかはさておき、“これは誰? どういう意味だ? なぜここにいるんだ?”と思うでしょう。そして、『インクレディブル・ハルク』(2008)のラストにトニー・スタークが登場する。現在に比べればささいなことのようですが、あれが今の私たちを作っている基礎だったんです。」
ユニバースを支える俳優たち
「『アベンジャーズ』第1作のあと、これは普通のコミック映画じゃないなと思いました」と語るのはキャスティング担当のサラ・ハーレー・フィンだ。豪華スターが次々に登場する、コミカルなオフショットにも注目しよう。
「膨大な思考と苦労、情熱がそれぞれの作品すべてに注ぎ込まれているんです。私の喜びは、出演者たちが(演じることを)楽しみながら、観客が共感できるキャラクターを作り出してくれることですね。」
とりわけ本映像で印象的なのは、実際にスーパーヒーローを演じてきた俳優陣によるコメントである。
たとえば、クリス・ヘムズワースは「常に新しいことをする機会を与えられたのが良かったと思います。撮影現場でアイデアを投入して、自分の役柄にもう一度挑戦し直して、幸いにもキャラクターを進化させることができた」と語る。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)での大胆なイメージ刷新は記憶に新しいところだろう。
また『アイアンマン2』(2010)からナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを演じてきたスカーレット・ヨハンソンは、コミックのキャラクターを演じるプレッシャーを早くから感じていたようだ。
「人々にとって大きな意味を持つ、アイコニックなキャラクターを演じられたのはすごく良い経験でした。自分の演じ方を受け入れてもらえるか、観客のみなさんのことを最初から考えなくてはいけなくて。それにナターシャの靴を履いて歩いたり、悪いヤツをぶっ飛ばしたりできることも。」
そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へ
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでスター・ロードを演じるクリス・プラットは、現在のハリウッドにおけるマーベル・シネマティック・ユニバースの重要性を強調する。
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