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マーベル・スタジオ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』級の作品は「また10年後」 ─ 新たな目標をプロデューサーが語る

アベンジャーズ/エンドゲーム

『アイアンマン』(2008)に始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、集大成『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)をもって、ひとつの区切りに到達した。一連の作品を指揮してきたマーベル・スタジオは、2020年から『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』を皮切りに、ユニバースの新たな境地「フェイズ4」へと進むことになる。映画と並行して、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」では、おなじみのキャラクターを主人公とするドラマシリーズも多数製作されるのだ。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を手がけたプロデューサーのトリン・トラン氏は、現在のマーベル・スタジオの状況、そして新たな目標を米Cinema Blendにて語っている。

「私たちは今、すでにお知らせしているフェイズ4の作品を確かなものにすることに集中しています。もちろん、それぞれの作品は、新しくて、エキサイティングで、ユニークなものになりますし、これまでと同じく、観客のみなさんと繋がれるものになるでしょう。10年以上前から、私たちの目標は『インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』レベルの作品を作ることでした。[中略]ですから10年後、あのレベルの作品を作ることができたら最高ですね。MCUや現在の繋がりに基づいて、ああいうことを続けていくのが夢です。」

Disney+では、「ロキ」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョンを主人公とする「ワンダヴィジョン」、そして「ホークアイ」(すべて原題)などの作品が控えている。トラン氏は、一連の作品について「(MCUの)未来、さらなるシリーズ、さらなるストーリー、さらなる財産に繋がり、さらなるMCU内での繋がりを生む」ものだと述べている。

ちなみにトラン氏は、マーベル・スタジオについて「スタジオが始まった頃は、これからどうなるのかなんて分からなかった」とも語った。「だけど今では、ああいう(『エンドゲーム』のような)作品を実現できるということが分かっています。素晴らしいことですよ」

MCUの仕掛け人であるマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、その成果を認められ、いまやハリウッド屈指のプロデューサーとなった。マーベル・エンターテインメントのチーフ・クリエイティブ・オフィサーにも就任し、今後はコミック・テレビ・映画など、あらゆるマーベル作品に携わっていくほか、社外でも『スター・ウォーズ』新作のプロデュースを手がける予定。ますます多忙になるとみられるが、ファイギ社長はどのようにMCUに関わり、そのクオリティを維持していく計画なのか。いずれにせよ、今後の動きから目が離せないことは確かだ。

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Source: Cinema Blend

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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