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『ブレイド』リブート版、MCUに「ダークなトーン」もたらす ─ マハーシャラ・アリ、企画への思い入れを語る

マハーシャラ・アリ
THE OSCARS(r) - The 89th Oscars(r) broadcasts live on Oscar(r) SUNDAY, FEBRUARY 26, 2017, on the ABC Television Network. (ABC/Adam Rose) MAHERSHALA ALI

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にて甦る、リブート版映画『ブレイド(原題:Blade)』は、『ムーンライト』(2016)『グリーンブック』(2018)のマハーシャラ・アリが自らマーベル・スタジオに企画を持ち込んだことから始動した企画だ。『グリーンブック』でアカデミー賞に輝いた直後、マハーシャラはマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長に面会し、『ブレイド』の再映画化を熱望したという。

The Tight Ropeにて、マハーシャラは『ブレイド』について「ダークなところが大好き、そこに尽きるんです」と語った。「ほかのヒーローよりもちょっとダークで、その要素に惹かれました」。以前から『ブレイド』ファンであり、MCU作品のファンでもあったというマハーシャラである、コミックのダークなトーンに挑むことへの期待がにじみ出している。

もともとマハーシャラが『ブレイド』の映画化をひらめいたのは、Netflixドラマ「Marvel ルーク・ケイジ」(2016-2018)でハーレムのマフィア、コットンマウス/コーネル・ストークス役を演じたことがきっかけだったという。

「『ルーク・ケイジ』の配信が始まった日に、エージェントに“『ブレイド』はどうなってるんだろう?”と聞いたんです。(マーベルが)リメイクしたがっている、再登場させたがっているという話はずっと耳にしていたので。それに、マーベルのテレビ作品に出られたのはすごくうれしかったけれど、僕はずっと映画に出ることが目的だったから。もちろんテレビに出ることには大きな意味があるけれど、より大きな目標は映画とテレビを行き来することだったんです。」

もともと『ブレイド』といえば、ウェズリー・スナイプス主演による1998~2004年の実写映画3部作がコミックファン&映画ファンから大きな支持を得ている。かねてよりウェズリーの存在や作品に大きな影響を受けていたというマハーシャラは、「『ルーク・ケイジ』に出たことでアイデアを思いつき、ウェズリーの仕事に刺激されて」自ら『ブレイド』の再映画化に積極的に動き出したという。

「ウェズリーによる『ブレイド』以来、どれほどの変化があったか。(ウェズリー版が)いかに現在のマーベルやDC、コミック作品の先がけとなっていたか。[中略]それで、あの役柄を引き継ぎたい、挑戦してみたいと提案したんです。」

The Hollywood Reporterによると、2020年10月現在、マーベル・スタジオは『ブレイド』の脚本家を検討中。2022年以降の実現とみられるが、キャスト&スタッフの顔ぶれが今から楽しみだ。

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Sources: The Tight Rope, The Hollywood Reporter, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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