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マーベルファンの3人に1人が「ユニバース疲れ」、米調査

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マーベルファンの3人に1人が、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品数の多さに疲弊していることが、米Fandomの最新の調査でわかった。

これは、世界最大のポップカルチャーWikiサイト、Fandomがアメリカとイギリスの5,000人以上のファン(13歳〜54歳)を対象とした調査データを独自にまとめたもの。

エンタメ業界ではしばしば消費者を「ファン」「スーパーファン」と言い表すが、「これらの言葉は今日のエンタメ業界にはあまりにも一般的すぎる」と考えるFandomは、ファンの強度別に以下4つのレベルを新たに提唱した。

もっとも熱心なファンは「アドボケイツ(The Advocates)」で、コンテンツに積極的に関わることを好む層とされた。彼らは、コンテンツのリリース数日以内に視聴することが多い。

続いて「インテンショナリスト(The Intentionalist)」は、マーケティングや口コミ評価、ストーリーのテーマ、役者やフィルムメーカーに影響される目の肥えたファンのことで、一般的なファン層全体の大部分を占める。コンテンツのリリース後2週間以内に視聴することが多い。

「カルチャリスト(The Culturists)」は、人気作の話題性に非常に左右される層のことで、友人や家族、カルチャーの話題とつながるために作品を鑑賞する。コンテンツのリリース後1ヶ月以内に視聴することが多い。

最後は「フラート(The Flirt)」。“浮気者”の名が示すように、「入ったり抜けたり」が多く、他の人との共通の話題を見つけるためにエンタメに関心を持つ層だ。時間がある時に作品を観ることが多い。

マーベルのファンは、上位2層にあたる「アドボケイツ」と「インテンショナリスト」の割合が高いという。これは、ファンが寄り添うようなファンベースになっていることを示している。81%のファンが、MCU作品ならどんなものでも鑑賞したいと回答した。

一方、DCファンの同回答は67%だった。ライバルでもあるDC映画は、ユニバースのつながりが緩やか、あるいは完全に独立した作品戦略に切り替えている。こうした背景からか、DCファンの57%は1人か2人の特定のスーパーヒーローに注目しており、これはマーベルファンでは38%だった。

またDCでは、お気に入りのスーパーヒーローのグッズなど関連商品を購入する傾向がマーベルファンよりも20%高いという。DCファン全体では「カルチャリスト」と「フラート」に偏っており、より受動的なファンベースとなっていることも明らかになった。

MCUでは2021年よりディズニープラス配信のドラマシリーズ群も開始され、ファンが追うべきコンテンツが急増した。1年間に公開される作品の数が多くて疲れると回答したマーベルファンは36%と、3人に1人以上の割合だった。

Source:Fandom,Variety,Yahoo Entertainment

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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