「ウェアウルフ・バイ・ナイト」モンスターの世界、「今後のMCUで非常に重要」とマーベル社長が予告 ─ メイキング映像が米公開

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新機軸、“モンスター・ホラー”となる「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は、どうやら私たちの想像よりもはるかに大きな意味を持つ一作となっているらしい。米IGNにて公開されたメイキング映像にて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が“今後のMCUで非常に重要な世界”だと語った。
本作のタイトルロールであるウェアウルフは、言うなればマーベル版“人狼”。コミックでは毛むくじゃらの巨体を持つ、見るからに危険な風貌の持ち主だが、その正体は己の力を制御できずに悩む心優しき青年。監督のマイケル・ジアッチーノは、1930~40年代の古典的ホラー映画に影響を受けたといい、今回の映像では「僕が大好きだった、そして成長とともにあった、あらゆる古いホラー映画のマッシュアップ・ラブレター」と語っている。
エクゼクティブ・プロデューサーのブライアン・ゲイは、以前、MCUにはウェアウルフ以外にもさまざまなモンスターが存在すること、そして今後の作品にも「別の形で」登場することを明かしていた。ファイギ社長のコメントは、その発言を裏付けつつ、さらなる構想を予感させるものだ。
「(『ウェアウルフ・バイ・ナイト』では)超自然的な存在に、普通とは違う、楽しくて怖い解釈を加えながら、新しいキャラクターと、MCUのまったく新しい側面を掘り下げたかったのです。ここでご紹介する世界は、MCUの未来において、最終的にとても重要なものとなります。」
思えばMCUの世界では、実にさまざまな側面が作品ごとに掘り下げられてきた。『アイアンマン』では科学、『キャプテン・アメリカ』では政治と国家、『マイティ・ソー』では神話、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では宇宙、『ドクター・ストレンジ』では魔術、『アントマン』では量子世界……。「ウェアウルフ・バイ・ナイト」では、そこに“モンスター”という新たな1ページが加わることになる。出演者のローラ・ドネリーも「かつてない、新しい」作品だと予告した。
そして、改めて思い出しておきたいのは、現在のMCUが『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』という集大成に向けて突き進んでいることだ。あまたの新ヒーローたちや、今後さらに重要度が増していくであろうミュータント、そしてこの“モンスター”の存在も、きっとそのパズルのピースとして考えられているにちがいない。
「マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト」は、2022年10月7日(金)よりディズニープラスにて独占配信開始。