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MCUには「ウェアウルフ・バイ・ナイト」以外にもモンスターが存在する ─ 「ダーク・ユニバース」が実現できなかった怪物共演なるか

ウェアウルフ・バイ・ナイト
(c) 2022 Marvel

かつて『ドクター・ストレンジ』(2016)が公開された際、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)には実は魔術界が存在しており、魔術師たちは未知の脅威との戦いを人知れず続けていたという新事実に驚いた方も多いだろう。同じように、『エターナルズ』(2021)でも、地球の歴史の裏に最強のチームが介入していたという物語が明かされた。

これと同じように、今度はMCU世界に「モンスター」たちがたくさんいることが、今後明らかにされようとしている。それがウェアウルフ・バイ・ナイトだ。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は、2022年10月7日よりディズニープラスで配信となるMCU初のハロウィン・スペシャル。予告編では、クラシック映画調の白黒映像と共に、不気味な館に集められたハンターたちが次々と「人狼」に襲われる様子が描かれている。

エクゼクティブ・プロデューサーのブライアン・ゲイは本作について、MCUにおけるモンスターを隅々まで紹介する作品だと述べる。「ウェアウルフ・バイ・ナイト」劇中には、壁にかけられた絵画などに様々なモンスターが描かれており、それらはMCUの世界にはモンスターたちが存在し、ハンターによって追われたり狩られたりしていたという背景を示しているのだという。

ポイントは、あくまで具体的な計画こそないものの、様々なタイプを持つモンスターたちは今後のMCU作品にも「別の形で」再出現するとゲイが予告している点だ。

現時点で「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は単なるハロウィン・スペシャルとして登場するが、今後のMCUに新たな風をもたらすきっかけになるかもしれない。MCUにはこれまでアベンジャーズのような超人などがおり、これに加えて現在はミュータントの導入が進められている。そこにモンスターという概念が加われば、さらにMCUの世界観が拡張されることになる。

そもそもマーベル・ヒーローたちは西洋の怪物たちと縁が深い。ハルクはフランケンシュタインをひとつのモデルとしており、米ソニー・ピクチャーズによって実写化されたモービウスは、吸血鬼ドラキュラがモチーフだ。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」に登場するのは、タイトルにもあるウェアウルフ。原作コミックでは毛むくじゃらの巨体を誇り、一見して危険だと感じさせる恐ろしい風貌の人狼だ。他に、マン・シングと呼ばれるキャラクターも登場する。全身に苔が生えたような異形の怪物で、海外先行レビューではマン・シングの描写が素晴らしいと称賛されている。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」が好評を博せば、マーベル・スタジオは同様の作風でホラーテイストの作品を継続するかもしれない。1930〜1940年代のホラー映画をオマージュしたという同作に続いて、往年のホラー映画の恐怖と興奮を呼び起こす作品が、MCUという世界観の中で描かれる可能性もある。

ウェアウルフ・バイ・ナイト
(c) 2022 Marvel

ここで皮肉にも思い出されるのが、米ユニバーサルによる幻の企画「ダーク・ユニバース」だ。同シリーズはMCUの成功に触発されて始動した一大企画。トム・クルーズ主演の『ザ・マミー』(2017)を皮切りに昔ながらのホラー・モンスターたちの新映画を製作し、最終的にクロスオーバーすることを目的とした。米ユニバーサルは古典モンスター映画の豊富な歴史をもち、この活用を目指した。手始めに、ジョニー・デップを透明人間役に、ハビエル・バルデムをフランケンシュタイン役に起用。ドラキュラや狼男に関する企画の可能性もあり、『オペラ座の怪人』や『ノートルダムのせむし男』復活の予定も伝えられていた

ダーク・ユニバース
(C)Universal Pictures

ところが、その第1弾『ザ・マミー』の評価がつまずいてしまい、そのままダーク・ユニバースは崩壊。古典モンスターたちによるユニバース構想は幻に終わってしまったのだ。

彼らが手本としたMCUが、奇しくも古典モンスター映画の再現をユニバース内で実現させることとなった。ダーク・ユニバースが夢見たモンスターたちの共演が、MCUにおける強者の理論のもとであれば具現化できてしまう。

少なくとも、ウェアウルフのようなモンスターたちが今後のMCUに再登場しうると宣言されている限り、彼らは「超人ヒーロー」「魔術師」「宇宙人」そして「ミュータント」に次ぐ新勢力となりうる。まずは「ウェアウルフ・バイ・ナイト」に恐怖しよう。2022年10月7日よりディズニープラスで配信開始。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューさせていただきました。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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