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MCU版『スパイダーマン4』実現するのか? ─ トム・ホランド続投の可能性、今わかっていること

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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トム・ホランド主演、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』シリーズは、2022年公開の第3作『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』をもって『ホーム』トリロジーの幕を降ろした。MCU版ピーター・パーカーの物語は一つの大きな区切りを迎えたが、その一方で水面下では第4作企画が進行している。

もっとも、そのプロセスは様々な要因が重なり紆余曲折を経ているところ。本記事では、これまでの動きを整理しながら、第4作の“現在地”をお伝えする。

MCU版『スパイダーマン4』に関する当事者の発言

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』のアメリカ公開直前となる2021年11月下旬、米ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが『ホーム』トリロジーに続く新たな3部作を製作する意向であることが、ソニー・ピクチャーズ元会長のエイミー・パスカルの発言によって明らかとなった。2019年、映像化権を共有していたマーベル・スタジオとソニーは新作映画の条件を巡って対立しており、一時はスパイダーマンのMCU離脱も報じられたが、主演のトム・ホランドの説得によりなんとか回避されている。

第4作の存在を明かしたパスカルは、マーベル・スタジオとの協業も明言し、事実上新たなトリロジーがMCU内で継続されることも分かった。およそ1年後の2022年12月には、ソニー・ピクチャーズ会長のトム・ロスマンが「いつになるかは分からない」としながらも製作を明言。その3ヶ月後の2023年2月にはマーベル・スタジオ側が反応し、社長のケヴィン・ファイギが企画の存在を認めたうえで、脚本が執筆されていることを明かしていた。

順調かと思われた矢先、全米脚本家組合によるストライキが5月に開始。再びエイミー・パスカルが登場し、執筆作業が中断されたことを伝えた。しかし、中断前には当事者を交えた打ち合わせが行われており、そこにはトム・ホランドも参加していた。

10月、脚本家たちによるストライキが無事集結。止まっていた各プロジェクトはそれぞれ再スタートを切った。パスカルはストライキ終了後の執筆再開を約束していたが、現時点でその後の動きは定かでない。

トム・ホランド、「演じられたらラッキー」

関係者の発言により企画が独り歩きしている状況が続いているが、第4作の実現は約束されたものではない。ミーティングに参加したホランドは、スト中にはこんな発言もしている。「再び彼を演じられたらラッキーだと思うけど、それは待ってみないと分かりません」。

トムは『ノー・ウェイ・ホーム』公開時、進退について言及しており、次世代へ役を譲ることを意識したようなコメントも残していた。外的な環境要因もさることながら、トム自身の再演に対する考えも変化し続けていることがうかがえる。

その一方、ホランド版スパイダーマンにはまだ描くべき物語があるとも言える。ソニー・ピクチャーズが独自で進めているソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)では作品同士のクロスオーバーも実現しており、スパイダーマンも『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)に登場したのだ。SSUからは2024年、原作コミックではスパイダーマンと協力体制を築くマダム・ウェブとスパイダーマン狩りに燃えるクレイヴン・ザ・ハンターの単独映画がそれぞれ控えている。

『スパイダーマン』シリーズ第4作が本当に実現した場合、どんな物語となるだろうか。『ホーム』シリーズでは高校生のピーターがスパイダーマンであることの代償を身をもって学んだ。その覚悟を胸にニューヨークの街をスイングするピーターのその後に期待が膨らむが、果たして……。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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