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ロキ単独ドラマなど、『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降の重要な役割担う ─ マーベル社長「物語を新しく付加する」

マイティ・ソー バトルロイヤル
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

ロキ、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョン、バッキー&ファルコン。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新機軸となるスピンオフドラマ群は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降のMCUで大きな役割を担うことになりそうだ。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が明かした。

現在マーベル・スタジオは、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」で、ロキやスカーレット・ウィッチ&ヴィジョン、バッキー&ファルコンの3組を主人公とするドラマ作品を配信する計画を進行中。ケヴィン社長は先日、一連のドラマシリーズがMCUの映画作品に直接つながることを明らかにしたばかりである。

しかしながら、“直接つながる”という言葉の重みはファンの想像を上回るものとみられる。今後のMCUにおいて、ドラマと映画は「ストーリーがリンクしている」「同じキャラクターが登場する」といったレベルの繋がり方ではないようなのだ。米Colliderの取材にて、ケヴィン社長はこのように述べている。

「(ドラマシリーズは)ただDisney+での作品に取り組むというだけでなく、『エンドゲーム』後のMCUにクリエイティブな物語を新しく付加するものです。作品を(MCUに)織り込むことができるからですし、初めて(映画とドラマを)一緒に考えているんですよ。それぞれの作品はお互いに絡み合っていくことになります。」

2019年3月1日現在、各シリーズについて詳細は明かされていない。ケヴィン社長もトム・ヒドルストンによるロキのシリーズ以外、まだ発表しませんけどね」と述べているように、あくまで公式発表はロキのドラマのみなのだ(スカーレット・ウィッチ&ヴィジョン、バッキー&ファルコンの企画にも脚本家は就任しており、準備は進行中と報じられている)。

それにしても、人気キャラクターの物語がドラマで掘り下げられていき、それがMCUで重要な側面を担うことになるのなら、もはやそれを「スピンオフ」と呼ぶのはふさわしくないだろう。たとえば『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でブラックパンサーやスパイダーマンが初登場し、のちに単独映画が作られたことに似た取り組みといえるのかもしれない。

なお、それぞれのドラマは全6~8話構成のリミテッドシリーズ(1シーズン限定)になると伝えられている。それぞれのエピソード数について、ケヴィン社長は「ストーリーありき」で決定することを明かした。

「ストリーミング・プラットフォームの興味深いところは、必ずしも何らかのルールがあるわけではないということ。物語を伝える新たな場所を手にして、このメディアで作品を発表することは、MCUに何度も登場したキャラクターにもっと深く潜るのみならず、これまで実現できなかった6~10時間の物語を描けるということでもあります。素晴らしいことですし、しばらく私たちが取り組んでいるのはそういうことなんですよ。」

ディズニーの映像配信サービス「Disney+」は2019年後半に米国でサービス開始予定。ロキ、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョン、バッキー&ファルコンのスピンオフドラマ(それぞれタイトル未定)の製作・配信時期は不明。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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