マーベル、未発表企画が多数 ─ 「次に何やるかを慎重に選んでる」「全て観てないと楽しめないという呪縛を解きたい」とプロデューサー

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のマーベル・スタジオはここのところ、「サンディエゴ・コミコン2024」とディズニーのファンイベント「D23 2024」にて数々の情報解禁を行なった。『アベンジャーズ/ドゥームスデイ』『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』、「アガサ・オール・アロング」「アイアンハート(原題)」、「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」に関するプレゼンテーションが行われ、今後も充実のラインナップに期待させた。

しかしマーベル・スタジオは、まだまださらなるカードを隠し持っているらしい。スタジオのプロデューサーであるブラッド・ウィンダーバウムは米Screen Rantにて、水面下では未発表の企画がいくつも存在していることを示唆している。
「現在作っている以上のものを企画中です。パイロット版の脚本を作ってみて、うまくいくかどうかを検討するために、いくつかの作品をこしらえているところです」と語るウィンダーバウム。「たくさんのチャンスがあるので、お気に入りを選ぶのが難しいですね。私もファンなので、いろんなことについて奮闘したいです」と語りつつ、「次に何をやるのか、採択にはとても慎重になっている」と加えた。
ウィンダーバウムの言うように、現在ディズニーとマーベル・スタジオは「量より質」の戦略に舵を切っており、ドラマシリーズは年2本に、劇場映画は年2本、多くても3本に減らす意向となっている。ウィンダーバウムはたくさんのチャンスがあると語っているが、ユニバースにとって意義があり、利益を生み出すことができるプロジェクトが何であるかを熟考しているところだろう。
主にドラマシリーズの製作を手がけることの多いウィンダーバウムは、ドラマと映画の物語が統合されることの面白さ、あるいは難しさについて、「視聴者の義務の話で、何かを観るためには全てを観ておかなければいけないという感覚がある」と自認。「我々は、その呪縛を解きたいんです。もっとコミックのようにしたい」と語る。「コミックのように」とは、「誰もが楽しめるものもあって、これを楽しむには全ての物事を知っておかなければならないと感じることなく、自分の好きなジャンルやトーンにハマることができる」ということであると説明した。
実現が期待されている企画はたくさんある。『ドクター・ストレンジ』『ソー』『シャン・チー』『エターナルズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』といった単独シリーズの続編や、ドラマシリーズの新シーズンのほか、ゴーストライダーやノヴァなど、MCUで掘り下げられることが望まれているキャラクターたちも多数いる。
果たして、マーベル・スタジオの選ぶ「次作」とは一体?それが何であれ、スタジオが会議に会議を重ねて承認した、一球入魂の企画となるのだろう。
▼ マーベル・シネマティック・ユニバースの記事
クリス・エヴァンス、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を気に入った ─ 「よくやった、とメールが来ました」アンソニー・マッキー 交流は続いていた THE RIVERによるマーベル特別特集冊子『Road To The Avengers』完成 ─ 「大阪コミコン2025」「ニコニコ超会議2025」などで無料配布決定 THE RIVER初の冊子です! アベンジャーズ新章、始動 ─ 『サンダーボルツ*』から『ドゥームズデイ』へ、マーベル新時代の伏線を大整理 PR徹底特集! セバスチャン・スタン、バッキー役以前は仕事に困っていた ─ 「彼はいいバッキーになると思う、それ以上に素晴らしいウィンター・ソルジャーになると思う」とプロデューサー 「瞳の奥にあるもの」 『サンダーボルツ*』海外最速レビュー ─ 「泣ける」「他のMCUと違う」「出来損ないの負け犬たちがヒーローに」「フローレンス・ピューが最も輝く」 贖罪と癒しを描く?
Source:Screen Rant