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X-MEN&ファンタスティック・フォーのMCU合流、2019年前半にも検討開始か ─ マーベル社長「現時点では始まっていない」

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アベンジャーズとX-MEN、ファンタスティック・フォーがスクリーンで出会う記念すべき瞬間は、すでに刻一刻と近づいているのかもしれない

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、『アベンジャーズ』シリーズなどのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品に「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」のキャラクターが登場する計画について、2018年12月現在の状況を語った。

Kevin Feige / ケヴィン・ファイギ
ケヴィン・ファイギ Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kevin_Feige_(28556369381).jpg

MCUへのX-MEN合流、2019年前半にも検討開始か

コミック「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」のキャラクターは、20世紀フォックスが映像化権を保有しているために、これまでマーベル・コミックの映画部門であるマーベル・スタジオの作品に登場できないという奇妙な状況にあった。しかしマーベルの親会社であるウォルト・ディズニー・カンパニーが20世紀フォックスの買収を決定したことで、一連の権利はマーベル・スタジオに戻される。

Varietyのポッドキャストに登場したケヴィン社長は、MCUへの「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」合流について、現時点では具体的な検討に入っていないことを強調。その上で、自身の見解と印象を明らかにしている。

「(事業統合について)すごく、非常に良い状況だと聞いています。(合流については)来年(2019年)の前半6ヶ月間に考えることもありうるでしょう。フォックスの下にあったキャラクターが戻ってくるのは素晴らしいことだと思います。あらゆるキャラクターを生み出した企業が、そのすべてを扱えるというのは良いですよね。そうできないのが珍しいんですけど。マーベルは長らく、一部のキャラクターを扱う権利がないという珍しい状況なので。[中略]実際に考える、実際に計画することはまだ始めていません。」

あえてこの発言から邪推するに、ケヴィン社長はMCUを構想する上で、X-MENやファンタスティック・フォーを扱えないことに「もどかしさ」のようなものを感じていたのかもしれない。ただしこの現状は、かつてケヴィン社長が加わるよりも以前、マーベルがキャラクターの映像化権を大手スタジオに自ら販売したことによる。ヒーロー映画ブームなどまったく予想されていなかった当時、マーベルはビジネス上最善の判断として権利を手放したのだ。

ポッドキャストでケヴィン社長は、X-MENやファンタスティック・フォーの合流について「夢のよう」「とてもうれしい」という心境も語っている。「(MCUを)始めた当時から考えると、ほとんど信じられません。『アイアンマン』がヒットするのかわからない、『アベンジャーズ』が夢のまた夢だった時期がありますから」。

ディズニーによる20世紀フォックス買収は、2018年12月中旬の時点で内部的にはほぼ完了状態だとされており、規制当局などの承認を経て、2019年前半に正式に完了する見込み。ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOは、買収後、映画版『X-MEN』シリーズはケヴィン社長が指揮を執る方向であることを認めている一連の状況や発言を整理すると、買収が完了次第、マーベル・スタジオはなるべく速やかにX-MENやファンタスティック・フォーの合流に向けて作業を開始することになりそうだ

Sources: Variety, Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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