MCU版『X-MEN』、20世紀フォックス版とは「まるで異なる」作品に ─ マーベル社長、今後の構想を示唆

ウォルト・ディズニーと20世紀フォックスの事業統合を経て、マーベル・スタジオは「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りを計画している。ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン(Comic-Con International: San Diego 2019)」のステージで、ケヴィン・ファイギ社長は両企画の存在を示唆したのだ。
なかでも興味深いのが、ケヴィン社長が「ミュータント」という言葉を使ってX-MENを表現したこと。米IGNはイベント直後の社長に直撃し、その真意を尋ねている。すると「“ミュータント”と“X-MEN”は言い換えられるもの」だと答え、MCU版『X-MEN』の方針をひとことで述べた。
「どういうことをするにせよ、従来の作品とはまるで異なるものになります。」
20世紀フォックスによる『X-MEN』シリーズは、『X-MEN: ダーク・フェニックス』をもってひとまずの完結を迎え、スピンオフ作品『ニュー・ミュータンツ(原題:New Mutants)』の公開を2020年に控えるのみ。シリーズを彩ってきた俳優陣のMCU版続投を求める声は少なくないが、今回の「従来とは異なるものに」というコメントは、シリーズの全面リブートを意図するもののようにも聞こえる。
また米Varietyでは、同じく20世紀フォックスからの合流となる『ファンタスティック・フォー』について、ケヴィン社長が「マーベル初のファミリーを、彼らにふさわしい舞台と水準へと誘えることをとても楽しみにしています」と述べた。キャスティングやストーリーは決定に近づいてすらいないということで、『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』は揃って企画の初期段階にあるようだ。
MCUの「フェイズ4」は2020~2021年の2年間、映画・ドラマ10作品によって展開される。その後は「フェイズ5」となるが、『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』が「フェイズ5」での登場となるか、さらにその後のお披露目となるかは不明。しかしコミコンで企画の存在を示唆したということは、すでにケヴィン社長にはなんらかの考えがあるに違いない。