【解説】『メン・イン・ブラック:インターナショナル』 オリジナルに繋がる10の小ネタ

地球に生息するエイリアンを監視する秘密組織「MIB」のエージェントたちを描く伝説的シリーズ『メン・イン・ブラック』を、クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンの最旬コンビで復活させた新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』が、2019年10月9日(水)よりデジタル配信開始、10月23日(水)よりブルーレイ&DVDリリースとなる。
1997年から2012年まで、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビで3作品が製作・公開され、世界的ヒットを記録した大人気シリーズ。新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』はリブートやリメイクでなく、同じ世界観の中で新たに語られるストーリーとなっているため、オリジナル3作との関連ポイントが見られるのも楽しい見どころだ。
この記事では、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』に仕掛けられた10の小ネタについて解説しよう。オリジナル3作へ繋がる楽しいイースターエッグも盛りだくさん。ブルーレイ&DVDやデジタル配信で、じっくりチェックしてみよう。
自由の女神とニューラライザー
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』は、映画の冒頭から遊び心に溢れている。オープニングではコロンビア製作の映画でお馴染み、コロンビアレディ(自由の女神)が松明(たいまつ)を輝かせているが、突然サングラスを取り出して着用。掲げていた松明は、もしかしてニューラライザー?
というのも、『メン・イン・ブラック2』(2002)では、ニューヨークの自由の女神像の松明が巨大なニューラライザーになっていて、街中の人々の記憶を一気に消去したことがある。かつての出来事を思い出させてくれる、粋な演出だ。
喋るパグ犬、フランク

シリーズお馴染み、喋るパグ犬(エイリアン)のフランクも登場する。前作『メン・イン・ブラック3』(2012)では残念ながら写真でのみの登場だったため、久しぶりの嬉しい再会だ。ちなみにシリーズ1作目(1997)と2作目でフランクを演じたパグのムーシュー君は、3作目の撮影前に別の宇宙に旅立っている。ちなみに、MIB本部入り口通路でいつも新聞を読んでいる守衛の男もフランクと共に登場する。
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』のDVD&ブルーレイ映像特典では、フランクが新キャラクターのポーニィと一緒に今作へ茶々を入れまくる「フランクとポーニィの映画談義」や、フランクがナビゲートする「記憶消去されたあなたに:過去作品のおさらい」も収録されているぞ。
エージェントO
エマ・トンプソン演じるエージェントOも再登場。『メン・イン・ブラック3』で、他界したエージェントZの後任として登場したベテランだ。
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』でも引き続きMIBの本部長を務めており、テッサ・トンプソン演じるモリーの資質を認めて彼女を見習いエージェントMに任命、ロンドン行きの任務を与える。前作から7年、エージェントOは金髪から白髪になって、本部長らしい威厳に満ちている。
ノイジー・クリケット

ノイジー・クリケットは、シリーズ第1作でウィル・スミス演じるエージェントJが初めて手にする小さな銃だ。Jは不満そうに受け取っていたが、実はトリガーを引くと吹き飛ばされてしまうほど強力な武器。コオロギのような音を発することから、”Noisy Cricket(うるさいコオロギ)”と呼ばれている。
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』では、MIBの試験に合格したMがエージェントに必要なスーツやガジェットを選ぶ場面で登場。最もMは、怪訝そうに指でつまみ上げているから、J同様にその威力を分かっていないのだろう。
エージェントJとKの絵画
ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズによる名コンビ、エージェントJとKは、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』で姿こそ見せないものの、同じ物語の住人として存在。劇中では、シリーズ1作目でゴキブリに似た巨大バグと戦った際の勇ましい姿を描いた絵が、ロンドン支部の会議室に飾られている。3作目の後、JとKに何があったのかは語られていないが、MIBでは伝説的な存在になっているのだろう。