『ミッドサマー』祝祭がはじまる本編映像 ─ 最高に華やか、最高に不穏

『ヘレディタリー/継承』(2018)アリ・アスター監督が贈る前代未聞の〈フェスティバル・スリラー〉『ミッドサマー』が2020年2月21日(金)に公開される。このたび、謎に包まれた“明るいことがおそろしい”本作より、「祭りのはじまり」と題された本編映像が到着。スウェーデン奥地の村・ホルガ村で開催される、90年に一度の大祝祭をほんの少しだけご覧いただきたい。
主人公ダニーは、家族を不慮の事故で失ったのち、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人と、スウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは、想像を絶する悪夢の始まりだった。
公開されたシーンでは、煌々と輝く白夜のなか、女性による「乾杯の挨拶」や、奇妙な掛け声とともに踊る男女の姿、そして何かの儀式のようにも感じられる食卓の様子などが映し出されている。一見華やかな祝祭、しかしどうして、こんなにも不安で意味ありげなのか。大学生5人組が足を踏み入れた祝祭のすべては、まさにここから始まるのだ。
恐怖の歴史を覆す、暗闇とは真逆の明るい祝祭。天才的な発想と演出、全シーンが伏線となる緻密な脚本、観る者を魅惑する極彩色の映像美。そして最後に待つのは、究極の恐怖と未体験の解放感。体験したら二度とは元には戻れない、前代未聞の〈フェスティバル・スリラー〉だ。製作を手がけるのは、アリ・アスター監督の前作『ヘレディタリー/継承』に続いて気鋭のスタジオ「A24」だ。

日本国内の先行上映では「美しいのに恐ろしい」「すべてにおいて『ヘレディタリー』以上」「とんでもない映画」との感想が続出。「地獄なのか天国なのかわからない」「なぜか爽快」「震えが止まらない」「救われた」などのリアクションが入り乱れた。先日、待望の来日を果たしたアスター監督も、自ら「ホラーではなく失恋映画」「ラストの爽快感を楽しんでほしい」などと発言して観客を震え上がらせている。
主人公ダニー役はマーベル・シネマティック・ユニバース最新作『ブラック・ウィドウ』の新鋭女優フローレンス・ピュー。ダニーの恋人クリスチャンを『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014)『ビリーブ 未来への大逆転』(2018)のジャック・レイナーが演じるほか、『デトロイト』(2017)のウィル・ポールター、『ベニスに死す』(1971)の美少年役で知られるスウェーデンの名優ビョルン・アンドレセンらが出演する。
映画『ミッドサマー』は、2020年2月21日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。