マイケル・J・フォックス、骨折による感染で片手を失いかけていた ─ 「明日逝くのなら時期尚早だけど、恐れてはいない」

マイケル・J・フォックスは永遠のムービースターであると同時に、30年以上の闘病生活を続けるパーキンソン病患者としても知られている。数年前、骨折に起因する感染により両腕を失いかけていたことを、米Town&Countryのインタビューにて明かした。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)で一躍スターとなったフォックス。順調なキャリアを重ねていた1991年に発症したパーキンソン病を数年は隠していたものの、「これが僕なんだ」とありのままを自分を受け入れ、公表するに至った経緯がApple TV+にて配信中のドキュメンタリー作品『STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー』でも描かれている。自身が設立した「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」を通じて、パーキンソン病の研究に向けた資金提供と、パーキンソン病患者のための改善された治療法の開発にも尽力している。
しかし、闘病生活に困難はつきもの。2018年には脊椎に腫瘍ができ、手術後に再び歩けるようにするための理学療法を数か月受けていた。積極的にリハビリに臨んでいたが、ある夜、アパートで転倒して、両腕と肩、両手骨折、眼窩骨と頬を強くぶつけてしまったのだ。「片手は感染して、もう少しで失うところでした。不運が津波のように押し寄せてきました」と当時の様子を振り返っている。
2022年にはニューヨーク・コミコンにてドク役のクリストファー・ロイドとともに登壇するほか、ファンととの交流イベントにて、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』キャスト陣と集結したり、ミュージカル版のレッドカーペットに駆けつけるなど、フォックスはこのところ、コンスタントに公の場に顔を見せてくれている。常にエネルギーとバイタリティが溢れているが、自分の健康状態を捉える姿は驚くほど穏やかで冷静沈着だ。
「ある日、ガス欠を起こすだろうと思うんです。思い通りにいかないな、今日は出かけないぞって、ある日言うことになるでしょう。その日が来たら、よしとしようと思います。僕は今62歳。もし明日逝くのだとしたら、確実に時期尚早でしょう。だけど初耳だったわけではありません。だから恐れてはいないんです。」
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Source:Town&Country