このM.O.D.O.K. は不気味か、滑稽か?『アントマン&ワスプ:クアントマニア』別デザインが公開

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)に登場したM.O.D.O.K.の、映画版とは全く印象が異なるコンセプトアートが公開された。
M.O.D.O.K.(モードック)は「Mental Organism Designed Only for Killingx(殺戮のために設計された有機生命体)」の名を持つヴィランで、巨大な頭部から小さな手足が生えたハンプティー・ダンプティーのような姿が特徴。映画では、シリーズ第1作『アントマン』(2015)のイエロージャケット/ダレン・クロス(コリー・ストール)がアントマンとの決闘の末に量子世界に吸い込まれた際に歪んだ姿であるとの解釈が行われた。
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原作コミックでのM.O.D.O.K.はより凶暴な顔つきをしていたが、映画版ではコミカルな表情に。コンセプトアート段階では、もっと恐ろしい容姿となることが検討されていたようだ。
アーティストのアレクシ・ブリクロがInstagramに掲載したのは、さながら強化版イエロージャケットといったアーマー。投稿の2枚目、3枚目と進むと、アーマーの頭部からM.O.D.O.K.が飛び出すという仕様になっている。
スキンヘッドであることは完成版と同一だが、その顔には深い傷が刻まれており、まるで『スター・ウォーズ』のシス卿のような恐ろしい顔つきをしている。このコンセプトでは、はじめにフルアーマー姿で登場したのち、ダレン・クロスの素顔があらわとなり、さらにM.O.D.O.K.の全身がアーマーから飛び出すという流れだったようだ。このM.O.D.O.K.は、最終的に巨大化する「ジャイアント・ベイビー・モードック」に進化する構想だった模様である。
「彼を本当に恐ろしい姿に、そしてコミック版のいつもの姿が明らかになるというギミックを持たせるように試みていました」とブリクロはキャプションに添えている。「はじめに大きな体の戦士のシルエットで登場し、“殺戮のために設計された有機生命体”としてのルーツをたどり、そして別のサプライズが登場するという流れでした」。
基本的に『アントマン』はコメディ要素の強いシリーズだ。もしもこのデザインが採用され、アーマーの頭部からM.O.D.O.K.が飛び出してきていたら、それは滑稽で笑えるシーンになっていただろうか、それとも不気味なシュルレアリスムの一種として機能してただろうか?
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