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ハリウッド版『モンスターハンター』100%完成済み ─「大蟻塚の荒地」ほうふつの砂漠で撮影

モンスターハンター
(c) Constantin Film Verleih GmbH

全世界を熱狂させた日本発の同名ゲームをハリウッド実写映画化する『モンスターハンター』は、新型コロナウイルスの影響を受けて、世界公開が2020年9月から2021年4月に延期されている。もっとも、米Syfy Wireのインタビューにて、監督を務めるポール・W・S・アンダーソンは「映画は100%完成しています」と明かした。

「公開は延びましたけど、既に完成していますよ。個人的にはこれまで手掛けてきた映画の中で、最もお気に入りです。非常に独特な見た目の作品に仕上がっていますよ。」

『モンスターハンター』シリーズの醍醐味は、細部まで計算され尽くした地形や多種多様な生態系が混在する世界に、本能のままに生きるモンスターを自由に狩猟することだ。そんな極限の世界観を再現する上で、アンダーソン監督は「ゲームの素晴らしい地形を実現する為には、ロケ撮影を実施することが何よりも重要でした」「作品の中でCGを用いているのは、モンスターだけですと語っている。

「私たちはアフリカで撮影しました。鬱蒼とした森林、大蟻塚の荒地[編注:『モンスターハンター ワールド』シリーズに登場するフィールド]を彷彿とさせる砂漠、そして、美しく壮観な場所でも行いましたよ。そこは過去に一度も撮影に使われたことがない場所なんです。何故ならば、辺ぴな場所なので。

つまり、スタジオの中でグリーンバックを用いて撮影するのではなく、実際に外に出て、本物の自然光、本物の埃、本物の紅葉、本物の水……モンスターが実際に生息するかのような環境を再現することを目指しました。」

以前から砂漠地帯が劇中で描かれることは伝えられていたが、森林地帯については初情報と思われる。砂漠地帯が大蟻塚の荒地を想起させるものなのだとすれば、森林地帯は古代樹の森[編注:『モンスターハンター ワールド』シリーズに登場するフィールド]を彷彿とさせる仕上がりになっている可能性もあり得るだろう。また、砂漠地帯ではお馴染みの“砂漠の暴君”が登場することが既に発表されているが、森林地帯では果たして一体何が現れるのか。筆者としては、仮に“空の王”が登場した日には、興奮して叫んでしまうかもしれない。

なお、アンダーソン監督は原作について、「世界観が信じられない程に作り込まれています。別の世界に飛び込むことが出来ますよ」と絶賛。そんな作品こそ、新型コロナウイルスの脅威が渦巻く世界に必要なのだと語っている。「世界の状況が好転して、人々が映画館に再び来られるようになった時に必要なのは、何時間に渡って別の現実世界に浸ることです」。

実写映画版『モンスターハンター』では、突如起こった超巨大な砂嵐に遭遇してしまい、獰猛なモンスターたちが支配する謎の世界に飛ばされた国連軍のアルテミス中尉が謎のハンターと手を組み、決死の戦いに挑む姿が描かれる。主演は『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチが務め、その他には『マッハ!!!!!!!!』シリーズのトニー・ジャー、『ヘルボーイ』シリーズや『パシフィック・リム』(2013)のロン・パールマン、日本人女優・山崎紘菜などが出演する。

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Source: Syfy Wire

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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