【ネタバレ】「ムーンナイト」Mr.ナイトのスーツはなぜ紳士的なのか?監督が理由明かす

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“穏やかな性格”のスティーヴン・グラント、“暴力と残虐性に満ちた”マーク・スペクター、複数の人格が混在する主人公を描く本作。第2話の後半、ヴィランのアーサー・ハロウが地面を杖で突くと紫色に光る亀裂が現れ、そこから謎の怪物が登場する。スティーヴンがジャッカルと呼ぶこの怪物は、スティーヴンとレイラを容赦なく追いかけていく。
レイラはスティーヴンに“スーツを召喚”するよう伝えるも、「ごめん、僕にはできない」と彼は苦しむ。そこでスティーヴンはジャッカルに襲われ、建物の外に投げ出されてしまう。「スーツ、スーツ!」と叫ぶと、着地とともにスティーヴンは、ついに“Mr.ナイト”へと変身するのだった。
つまりスティーヴンがMr.ナイトに、マークがムーンナイトになるというわけだが、初期の構想では逆だったという。Colliderのインタビューにてモハメド・ディアブ監督が説明している。
「皮肉なことにもスティーヴンはムーンナイト、マークはMr.ナイトという形で考え始めたんです。これは時間をかけて作品を作り上げられることの良さのひとつなんですが、“このコスチュームはこのキャラクターのものであるべきだ”みたいなことに気付いていくわけです。そのロジックを理解していくことが出来るんですよ。
それぞれが自分のスーツをインスパイアするというロジックであるべきですから。つまりスーツというのは、“自分が誰なのか”、“何が好きなのか”という観点をはじめ、“どういうスーツをイメージしているのか”に触発されているんです。スティーヴンはスーパーヒーローの世界とは完全にかけ離れているので、“スーツを召喚”するように言われても、そのままのスーツを想像してしまうわけです。それがアルマーニのスーツみたいなものだったわけですよ。」
スティーヴンが想像し、具現化されたものが普通の“スーツ”だったというわけだ。なおディアブ監督は、一方のムーンナイトのコスチュームについては、「どんなスーパーヒーローのものとも異なるところが気に入っています」と自信をあらわにしている。
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Source:Collider