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マーベル映画『モービウス』は「現在の私たちに必要な映画」 ─ 2022年に米公開延期も、ジャレッド・レトが心中語る

モービウス
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ソニー・ピクチャーズ製作、『スパイダーマン』シリーズの新作映画『モービウス』は、新型コロナウイルスの影響を正面から受けた大作映画のひとつだ。当初は2020年7月に米国公開予定だったが、2021年3月、10月への延期を経て、現在は2022年1月21日に公開予定となっている。

主人公の天才医師マイケル・モービウスを演じるのは、『ブレードランナー 2049』(2017)などのジャレッド・レト。本作の撮影は2019年2月~6月に行われたため、公開時には撮影開始から約3年が経過していることになるが、レトは「観ていただくのがすごく楽しみ。現在の僕たちが必要としている類の映画だと思います」と米SiriusXMにて語った。

(『モービウス』は)大作の、楽しい、ポップコーンムービーです。映画館に行き、照明が消えて、さあ楽しもう、という。すごく楽しみにしているんですよ、これまで映画に出ていなかったキャラクターですしね。[中略]それから、僕もこういう映画に出たことがなかった。大スケールの、楽しいアクション・アドベンチャー映画にはまったく出てこなかったんです。だから自分にとっても大きな、新しいチャレンジでした。」

レト演じるマイケル・モービウスは、医師として多くの命を救いながらも、幼少期から患っている自身の血液疾患は治せずにいた。彼の身体はやせ細り、松葉杖なしには歩くことさえままならない。やがてモービウスはコウモリの血清を投与するという危険な治療を施し、病は快復する。しかし、そこには大きな代償があった。筋肉が全身を覆い、周囲の状況を感知するエコロケーションや飛行能力を手にしたが、正常な人間としての意識を保てず、血液を求める衝動に駆られ始めたのだ。

以前、レトは本作について「『ジキル博士とハイド氏』のような物語」だと形容していた。「スケールが大きく、楽しく、ちょっと怖い。そこが(ヒーロー映画としては)新しいと思うし、僕が面白がっているところです」。モービウスという複雑な人物を演じることも大いに楽しんだようだ。米Deadlineにて、レトは「マーベルの大作映画でマーベルのキャラクターを演じ、自分の好きなこともやれました」と語っているのである。

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Sources: Sirius XM, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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