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2021年マーベル映画『モービウス』はココが新しい、主演ジャレッド・レトが語る

モービウス
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コロナ禍ゆえに大作映画がことごとく公開延期となった2020年を経て、2021年は『ブラック・ウィドウ』や『シャン・チー』『エターナルズ』(ともに原題)など多くのマーベル作品が公開を控える。ソニー・ピクチャーズが『ヴェノム』(2018)に続いて放つ、『スパイダーマン』シリーズの新作映画『モービウス』もそのうちのひとつだ。

米国では2021年3月19日に公開予定の『モービウス』は、なんと2019年7月に全米公開された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以来20ヶ月ぶりのマーベル映画。ただし、主演のジャレッド・レトは本作の特殊さを米Varietyにて強調している。

これは『ジキル博士とハイド氏』のような物語なんですよ。スケールが大きく、楽しく、ときにはちょっと怖い。そこが(ヒーロー映画という)ジャンルにとっては新しいと思うし、僕が面白がっているところ。もちろん、楽しいポップコーン・ムービーですけどね。」

本作でレトが演じるのは、天才的な頭脳を持つ医師マイケル・モービウス。幼い頃から血液の難病を患いながら、医師として多くの命を救い、ノーベル賞という名誉を手にした。しかし、己の病だけを治せないモービウスの身体はやせ細り、松葉杖なしには歩くことさえままならない。そんな中、モービウスはコウモリの血清を投与するという危険な治療を施し、ついに病は快復する。しかし、そこには大きな代償があった。隆起した筋肉が全身を覆い、周囲の状況を感知するエコロケーションや飛行能力を手にした一方、正常な人間としての意識を保てなくなり、血液を求める衝動に駆られ始めたのだ……。

レトはモービウス役について、「これまでほとんど演じてこなかった種類の役柄で、良いチャレンジになりました。3つの違う役柄を演じられたという感覚です」と述べている。『ジキル博士とハイド氏』はジキル&ハイドの2人だが、『モービウス』でレトが挑んだのは“3人ぶん”。数々の作品で鮮烈な印象を残してきたレトの演技に期待が高まる。

以前、レトはインタビューにて「モービウスの内面には道徳的な、善い人間がいる。最終的には善と悪の普遍的な戦いです。最後に勝つのはどちらなのか」と語っていた。「何が正しくて、何が間違っているのかという明快な基準はなくて、そこにはグレーゾーンがある。モービウスは欠点のある人間で、昔ながらのスーパーヒーローではありません。非常に複雑な、課題や問題をたくさん抱えた人物であるところが気に入っています」。

映画『モービウス』は2021年全国ロードショー。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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