『マトリックス レザレクションズ』ウォシャウスキー監督、更なる続編の可能性を否定

世紀末に革命をもたらした伝説的SFアクション映画『マトリックス』が現代で蘇った。最新作『マトリックス レザレクションズ』を皮切りに、シリーズの新たな時代は幕を開けるのだろうか。
米AP Entertainmentでは、メガホンを取ったラナ・ウォシャウスキー監督がその可能性について言及している。インタビュアーより「この映画は、新トリロジーのパート1になるのでしょうか」と訊かれた監督は、開口一番「何ですって?(What?)」と驚いた様子。前シリーズがトリロジー(3部作)構成だったこともあり、『レザレクションズ』に始まる“新トリロジー”を期待する声もあるだろうが、ラナ監督にその考えは微塵もなかったようだ。
『マトリックス レザレクションズ』のプレミアイベントで行われた取材の現場には、製作陣もいたようで「あそこにプロデューサーがいますよ」とラナ監督。回答を制作サイドに委ねたかと思いきや、「ノーです」とシリーズ継続の可能性を退けた。
そもそも、『レザレクションズ』が製作された発端は、ラナ監督の両親が亡くなったことにある。監督は以前、大切な人の死を乗り越える手段として、『マトリックス』シリーズの主人公であるネオとトリニティーを復活させることを選んだのだと話していた。今回の取材でも、監督は「元々(妹の)リリーも私も、『マトリックス』の新作は作りたくないとずっと言ってきました。それから両親が亡くなり、悲しみを埋める何かが必要になったんです」と製作のきっかけと目的を明らかにしている。
今のところ、ラナ監督は『レザレクションズ』に続く新作を考えているわけではないようだが、制作サイドの米ワーナー・ブラザースは歓迎している模様。2021年10月、同社のアン・サルノフCEOが「ラナが映画を作りたいという姿勢であれば、我々は全面的に協力します」と発言していたのだ。ちなみにこの時、当初『レザレクションズ』がシリーズをリブートするものとして企画されたことも判明していたが、ラナ監督の姿勢から察するに、その見込みは薄いのかもしれない。
▼『マトリックス レザレクションズ』 の記事
『マトリックス5』製作決定、キアヌ・リーブスの登場は不明 ─ 『オデッセイ』脚本家が監督に就任、ラナ・ウォシャウスキー製作総指揮へ 早くも! 『ジョン・ウィック』は『マトリックス』なくして存在しない ─ チャド・スタエルスキ監督が力説 キアヌ・リーブスも影響認める モーフィアス役、未出演の『マトリックス レザレクションズ』を観た感想がなんとも言えない 正直な方だ 『マトリックス』全4作、メタルケースアンドスチールブック仕様で登場 ─ 1,000セット限定で8月発売へ 欲しい 【プレゼント】『マトリックス レザレクションズ』公式ウォッチ「アウェイクニング・クロノグラフ」を1名様に ─ 全世界950点の貴重アイテム 豪華プレゼント!
Source: AP Entertainment