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【インタビュー】『マトリックス レザレクションズ』オープニングは「ノスタルジック」、ジェシカ・ヘンウィックの感動と挑戦

マトリックス レザレクションズ
©2021 WARNER BROS. ALL RIGHTS RESERVED

── これまでの『マトリックス』シリーズでは、キーメーカー役のランドール・ダク・キムや、セラフ役のコリン・チョウといったアジア系の俳優が大きな活躍を見せてきました。本作に出演するにあたり、アジア系コミュニティを代表しているんだという思いはありましたか?

もちろん意識していました。ただ、仕事に持ち込まないようにはしましたね。私は役者で、監督たちの指示に従って演じなければいけなかったので。でも、常にコミュニティのことは考えていました。こういう経験がアジア・コミュニティに少ないことは理解していたので、チャンスを有効活用しようと心がけました。

── キーメーカーやセラフのように、バッグスは重要人物でしょうか?

彼女は重要ですね(笑)。全体を通して不可欠な存在でもあります。

 マトリックス レザレクションズ(ロングリード用)
©2021 WARNER BROS. ALL RIGHTS RESERVED

── バッグスは、トリニティを彷彿とさせるような身体能力、格闘スキルを持っています。マトリックス内での変幻自在な動きも最高にかっこいいですが、撮影にはかなりの肉体改造が必要だったのでは?

正直、撮影前にどれくらいトレーニングをしたか覚えていないんですよね。撮影を始めた時に便利だったのは、撮影場所が主にサンフランシスコだったので、ダウンタウンで毎日トレーニングできたことです。兵器係の方に訓練してもらいました。『マトリックス』でも醍醐味の銃の扱い方を教えてもらったんです。参加する前から、練習することになるだろうなと思っていましたけどね。それまで銃を握ったことがなかったので。銃を撃つ練習は入念にやりました。前かがみにならないようにするのが特に難しかったです。

── 『スター・ウォーズ』や「アイアン・フィスト」での経験はアクションに活きましたか?「アイアン・フィスト」では大怪我も負ったそうですが、『マトリックス』では無事に撮影を終えられましたか?

今回も怪我はしましたね。何が大変かって、トレーニングでは短い時間で学ばなければいけない上に、そこに全員が人生を捧げているんです。もちろんあの時(「アイアン・フィスト」)も鍛えていましたけど、2年のブランクがあったので身体はたるんでいました。今作では本当に短期間で鍛えなければいけなかったんです。だから怪我もしましたし、それでもベストは尽くさないといけませんから。

── 現場で何か困った時、ラナ監督はどのようにフォローしてくれましたか?

ラナは20年以上業界にいる方なので、自分が何を望んでいるのかは明確です。だから私も、普段演じる時はあまり縛られない方なんですが、今回は我を捨てて彼女に身を任せました。

「ノスタルジックな始まり」と新しい『マトリックス』

 マトリックス レザレクションズ(ロングリード用)
©2021 WARNER BROS. ALL RIGHTS RESERVED

── 予告編では、あなたがネオを導いているシーンがありますね。あなた自身にとっても思い入れのあるシーンだと思いますが、撮影中はいかがでしたか?

間違いなく最高のひとときでした。本当にサイコーで。ウサギのタトゥーとかも入念にチェックしたので、良い感じに仕上がって嬉しかったです。オリジナル版でも象徴的なシーンだったから、あのシーンをラナが私にやらせてくれるなんてラッキーでした(笑)。

── ネオを演じたキアヌとの共演はいかがでしたか?

キアヌは素敵な方です。キアヌは想像通りの方で、すごく親切で寛容なんです。すごく静かでシャイな方ですけれど。それでも現場では素敵な会話をしました。とても文化的な方で。芸術とか科学とか、歴史とか、すごくディープな話をしましたね。おしゃべりみたいな会話は1度もしなかったです(笑)。

── 映画はご覧になりましたか?(※取材は10月下旬に実施)

ちょうど先週観ましたよ。

── いかがでしたか?

まずは自分のシーンで叫びました。ずっと楽しみに待っていたので(笑)。すごく気に入っていますし、ファンの方々がどういう反応をされるのか気になります。

── エモーショナルな気持ちにはなりましたか?

キアヌとキャリー=アンが一緒のシーンを観た時は感動しました。ネオとトリニティーは美しいですし、オリジナル版で2人は純愛を貫いたので、また一緒になるなんてウルッときました。

── 最後に、この映画で一番期待できることは何でしょう?

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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