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【インタビュー】『マトリックス レザレクションズ』スミスはトーマスの「ビジネスパートナー」 ─ 「言えるのはこれだけ」とジョナサン・グロフ

マトリックス レザレクションズ
©2021 WARNER BROS. ALL RIGHTS RESERVED

ミスタァー・エァンダァァーソォン!

1度聞いてしまったら、なかなか頭から離れない呼び声。ファンには言わずもがな、グラサンの奥からレーザーのごとく放たれる鋭い眼差し、見るからにあくどい表情で語りかける声の主は、『マトリックス』シリーズ3部作で主人公ネオ/トーマス・アンダーソンを最後の最後まで追い詰めた、ヒューゴ・ウィーヴィング扮するエージェント・スミスだ。シリーズ18年ぶりに蘇る『マトリックス レザレクションズ』には、ファンの知るエージェント・スミスは帰ってこない。

しかし何と不思議なことに、『レザレクションズ』では「スミス」という名のキャラクターが登場する。演じるのは、3部作のヒューゴ・ウィーヴィングに代わり、ドラマ「マインドハンター」(2017-)の主演で知られるジョナサン・グロフ。「glee/グリー」(2009-2015)や『アナと雪の女王』シリーズのクリストフ役、『ハミルトン』(2020)では抜群の歌唱力を披露するなど、声質は違えどウィーヴィングと同様に、類まれなる声の持ち主でもある。

予告編では、歳を重ねた姿のネオとオフィスの一室で会話している姿が確認されているジョナサン扮するスミスだが、その正体は不明。本作では、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世演じるモーフィアスと共通して見られる“容姿の変化”が謎を呼んでいるキャラクターだ。

このたびTHE RIVERは、そんなスミスのことを一番知っているであろうジョナサン・グロフ本人に単独インタビューを行った。エクササイズの合間を縫ってくれたのか、ジョナサンはリハ室らしき空間を背に、艷やかなカーリーヘアをヘアバンドで束ね、ラフなスウェット姿。リラックスした様子で、リモート取材に応じてくれた。

マトリックス レザレクションズ
©2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

スミスはトーマスの「ビジネスパートナー」

── ジョナサンさん、こんにちは!お話できて光栄です!

どうも!こちらこそですよ。

── 元気に過ごされていますか?

すっごく元気です。映画の公開も迫っていますし、とてもワクワクしていますよ。参加した全員が情熱を注いできた企画で、それがもうすぐやってくるわけですから。楽しみでしょうがないです。

── 良いですね!さっそくですが、『マトリックス』との関係についてお聞きしたいです。『マトリックス』をご覧になって育ったのでしょうか?

1作目は映画館で観なかったんです。当時の僕にとってはクールすぎたんでしょうか。その時は演劇に夢中だったこともあるかもしれません。VHSで初めて観ました。友達と一緒に。最高傑作の一つですよね。脳が活性化されるような感じで、カルチャーへの影響も大きい。『マトリックス』が存在しなかった時代なんて想像できないですよ。だからこそ、まさか僕が関われるなんて思いもしませんでした。信じられないです。

── 本作では、これまでヒューゴ・ウィーヴィングが演じてきたエージェント・スミスをあなたが引き継ぐことになります。容姿の変化は言わずもがなですが、スミスの中身がどう変わっているのかが気になります。いったい何がどうなっているんですか?

僕から言えることは、演じている(スミスという)キャラクターが、トーマス・アンダーソンのビジネスパートナーということだけです。これしか言えないんです。

── ほうほう……。参加にあたっては、プレッシャーはありましたか?

あの『マトリックス』の世界に踏み入れるなんて、ハラハラドキドキしました。キアヌ(・リーブス)やキャリー=アン(・モス)もそう感じていたと思います。ただただ伝説的で、たくさんの人に影響を与えてきた作品ですから。

ラナ(・ウォシャウスキー監督)はクリエイティブの天才なんです。彼女は芸術を生み出すことへの興味がスゴくて。彼女自身がそう思っていなくても、象徴的で素晴らしい映画を作ってしまいますし、何なら彼女が作ったものがたまたまアートになってしまうみたいな。僕が思うに、彼女の創造の泉は、温かくて思いやりのあるとても深い場所にあるんです。彼女がなんでこの世界にまた足を踏み入れたいと思ったのか。なんでネオとトリニティーを復活させたかったのか。その裏には、彼女にとってパーソナルな物語があるんですよ。

セットを歩いている時にトーマス・アンダーソンを見かけたら、それはもう大興奮で。『マトリックス』は僕たちのDNAに埋め込まれているわけですからね。それでも僕たちは、特別なストーリーを伝えるために、ラナが自分のヴィジョンを叶えられるように、現場に行っていました。聖域のような場所に足を踏み入れる時、大体の俳優はどうしようもない不安に駆られるんです。でも、(ラナのように)覚悟を持ったクリエイティブの天才が引っ張ってくださる時は、そういう感情も消えてしまうんです。僕たちはラナ・ウォシャウスキーという名の列車に信じて乗るだけでした。最高に素晴らしい製作体験に参加できたことが今も信じられません。

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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