『エターナルズ』キンゴ役「酷評され傷ついた」 ─ 「映画6本の契約をしたが、何も起こらなかった」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最も不遇な作品の一つである『エターナルズ』(2021)は、MCUにとって重要な影響力を持つ最強ヒーローチームを描いたにも関わらず、その後の続編計画や再登場が不明なままとなっている。レビューや興収成績で苦戦し、インフィニティ・サーガ終了後のMCU失速のきっかけの一つとなったためだ。
クロエ・ジャオが監督を務めた本作で主要メンバーの1人であるキンゴ役を務めたクメイル・ナンジアニは米ポッドキャスト番組で、同作が自身に与えた辛い影響を吐露。「公開されたら、レビューで酷評。うまくいかなかった。めちゃくちゃ傷つきました。あの時は、“どうすればいいか、セラピーに行かなきゃ”と思いましたよ」と語るほどに、『エターナルズ』は辛い経験となったという。
一世を風靡するMCUでのヒーロー役が決まったことで、契約時にはすっかり舞い上がっていたようだ。「当時は、“よし、今後10年の仕事が決まったぜ”なんて思いました。映画6作にサインしましたからね。ビデオゲーム用の契約もかわしました。テーマパークのアトラクション用の契約も。あれこれ全部に契約しておくんです。“よっしゃ、人生の10年分の仕事だ。マーベル映画に毎年出演して、その間にちょっとした仕事をやるんだ。やりたいことをやろう”なんて思いましたね」。ところが4年が経った2025年現在までに実写再登場はかなっておらず、「何も起こらなかった」とションボリだ。
「僕にとって一番響いたのは、自分の自己肯定感が、思っていたよりも他の人の反応に依存していたんだなと気付いたことです」と学びを語るナンジアニ。同作ではジェンマ・チャンやリチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリーにサルマ・ハエック、キット・ハリントンといった人気キャストが多数登場したが、「レビューを信じるのなら、『エターナルズ』はちょっと人が多すぎたかな!」とナンジアニも認める。「映画は好きです。とても誇りに思っていますよ」とも加えた。
マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギは『エターナルズ』続編について、「予定は当面ありません」と公言。セルシ役のジェンマ・チャンも「私たちも最後まで知らされません」と関与していていないと語っている。
最も早い再登場の可能性は2026年の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』だが、その出演者にエターナルズのキャストは誰1人アナウンスされていない。マッカリ役のローレン・リドロフも「わからないですが、私の占いには“出なさそう”と出ています」と消極的だ。
もしも2027年の『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』までお預けということになれば、『エターナルズ』公開以来じつに6年ぶりということになる。その後、タイムラインはリセットされることになるというから、ナンジアニが交わした「映画6本分の出演契約」は満了されずじまいということになってしまうのだろうか?
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Source:Mike Birbiglia