『ネオン・デーモン』監督に独占質問インタビュー!「整形はもはや死だ」…狂気の美しさを描いた監督が語った”真の美”とは

2011年に公開されたライアン・ゴズリング主演映画『ドライブ』で知名度を一気にあげた鬼才ニコラス・ウィンディング・レフンが、来日した。
?監督をシャンパンと共に迎えたのは、東京原宿で不動の人気を誇り、感度の高いファッショニスタが足繁く通うセレクトショップFaline Tokyo。オーナーであり、原宿のファッショントレンドを生み出したアイコン、Baby Maryとレフン監督は、彼の最新作『ネオン・デーモン』について、対談を楽しんだ。その様子を、THE RIVERライターのANAISがレポートする。
ファッショナブルな映像美
今作『ネオン・デーモン』では、中心登場人物がファッション業界で活躍するモデルたちだ。故に、クリエイティブなフォトシューティングのシーン、幻想的なファッションショーのシーンが流れる。さながら、ブランドのコマーシャルムービーのようと思うのはそのはず。
レフン監督は以前GUCCIのコマーシャルフィルムを手がけていたのだ。その撮り方が今作で、より生かされている。ファッショニスタのBaby Maryはそれにいち早く気づき、自身もGUCCIのデザイナーのためにパーティーでDJをした事を監督に話していた。
映像を引き立てる、こだわり抜かれた音楽
普段からハウステクノを中心にDJプレイをするBaby Maryは、映画の中で特にクラブシーンで使用されていた「DEMON DANCE」が気に入ったようだ。この曲はレフン監督の親類であるジュリアン・ウィンディングが手がけたものである。
また、今作には彼が所属する音楽ユニットSweet Tempestも参加している。彼らの手がける、美の危うさを表すかのような、エッジの聞いたビタースウィートサウンド、それに合わさるヴォーカルのLunaの声に酔いしれるトラック「Mine」も必聴だ。
レフン監督にとってセレクトショップFaline Tokyoは「NYを思い出させる」

※左:Faline Tokyoオーナー Baby Maryさん 右:ニコラス・W・レフン監督
Faline Tokyoは原宿の中で最も人気の高いセレクトショップのひとつであり、多くのファンを生み出してきた。彼らは“Faline Kids”と呼ばれ、中にはそこからスナップ誌、SNSを通して有名になった者もいる。
そんなFaline Tokyoのファッションスタイルを、レフン監督はどう思うのか。
「このお店自体もそうだけど、NYを思い出させるよ。ロウアー・イースト・サイドにはまだこういうショップが残ってるからね。」
また、東京で映画撮影を行いたいと以前から言っていた監督に、Baby Maryが自身の店を提案すると監督は笑いながら答えた。
?「銃撃戦に使ってみたいな。ほら、『ドライブ』のエレベーターのシーンみたいな風な感じで!そうなるとまず、ライアン・ゴズリングをこの店に連れてこなくちゃね(笑)」
店の雰囲気をとても気に入った監督は、「妻に見せなきゃ!」と店内の写真を沢山撮り、和やかな雰囲気で行われた対談の後、店内にサインを残した。
【Oriver cinema独占質問】レフン監督の考える“真の美しさ”とは?
この『ネオン・デーモン』は美に取り憑かれた女性の狂気を描いている作品なのだが、レフン監督の考える“真の美しさ”とは何かをTHE RIVERに語ってくれた。
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