『スクリーム』新作映画、主人公シドニー役女優も前向き「交渉の初期段階に入っている」

人気スラッシャー・ホラー映画シリーズ『スクリーム』の新作企画が進行している。詳細がベールに包まれている中、これまでのシリーズ4作で主人公シドニー・プレスコットを演じたネーヴ・キャンベルが新作企画への複雑な心境を明かした上で、続投に前向きな姿勢を見せている。
このたび米The Hollywood Reporterのインタビューに登場したネーヴは、新作企画について「私自身もやりたいかどうか定かではなかった」と語っている。その理由の1つには、シリーズの生みの親である巨匠ウェス・クレイブン監督が他界したことが関係しているようだ。「ウェスがいない中で私が出演するのはあまりにも奇妙で、無理なんじゃないかと思っていた時期はもちろんあります」とネーヴは心境を明かしている。
クレイヴン監督が手がけた『スクリーム』シリーズは、1996年に第1作が製作されたのち、1997年、2000年、2011年に計4作品が発表。2019年11月には本企画が報じられ、2020年3月に共同監督としてホラー作品製作チーム Radio Silenceのマット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットが就任した。
新作企画への続投に消極的になっていたネーヴの元に、監督のマットとタイラーから新作企画に関する手紙が届いたのだという。ネーヴは「彼らは素晴らしい才能に溢れています。美しいほどにウェスを尊敬していて、“映画を作りたいのはウェスと『スクリーム』のためなんです”と手紙を書いてくれたんです」と語っている。
「彼らは監督をできることにどれだけ感動しているか、ホラーを作りたいという気持ちやウェスのビジョンに対する尊敬の念をどれだけ持っているかなどを(手紙で)教えてくれました。美しくて、とてもありがたかったですね。(『スクリーム』の)新しい監督たちに本当にウェス敬いたいという気持ちがあるなら、新しいプロジェクトに参加したいと考えていたんです。だから、様子見ですね。」
本作は、従来の4作品から繋がる続編となるのか、シリーズを一新するリブート作品となるのかは不明だ。しかし、ネーヴ本人が「交渉の初期段階に入っている」と明かしていることから、企画は続編として進められている可能性が高いと見られる。米Bloody Disgustingのレポートによると、新作では一連の残虐な事件の犯人を探し出そうと帰郷する女性の姿が描かれるということも伝えられている。
ネーヴは「新型コロナウイルス(COVID-19)やら何やらがどうなるか様子を見なければならない」とも話しており、もしかすると新型ウイルスが収束した際に新たな動きが見られるかもしれない。
Source: The Hollywood Reporter, Bloody Disgusting